【松田憲幸】日本人の一本指タイピングに危機感、「特打」開発
NewsPicks編集部
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「特打」というネーミングに決まったエピソードをお伝えします。
超速、驚速とヒット商品が続いたので、
この特打のネーミングは
○速、が良いのではという声が多くありました。
「特打」というネーミングが上がってきたとき、
「こんな名前にするの?」という印象でした。
「特打」という言葉は、野球選手がバッティングで不調になった時に、
特別にバッティングの特訓をすることを表す用語です。
「特打」を発売する年、巨人に移籍したばかりの清原選手が不調になると、
「清原 特打」という見出しがスポーツ新聞によく出ていました。
そのとき、ふとピンときました!
「ネーミング、「特打」にしようよ!」
「何もしなくても、「清原 特打」「松井 特打」と見出しが、
しょっちゅう新聞の見出しに出るから
タダで「特打」の広告が打てるよ!」
みんな賛同し、「特打」というネーミングに決まりました。(笑)「日本人のタイピングスピードを速くしないと、今後の日本の将来が危うい」というのはさすがに壮大な勘違いのようで笑ってしまいがちですが、このある種狂気じみた強烈な思い込みこそが、市場を動かす原動力になるのだと思います。
ちなみにwindows95を知ってる世代は「特打」を知らない人はいないと思うのですが、タイピングスピードは労働生産性に直接的に関わるので、先の勘違いはあながち間違ってもいないことが面白い!「驚速」「特打」どれも懐かしい!
どちらも使っていましたが、特に特打は当時流行っていたAOLのチャットルームで会話のスピードについていけず、悩んでいました。それもそうで、まさに一本指でした。ブラインドタッチを覚えられたのは特打のおかげです。