【独占】投資は惜しまない。LINEが決済をやる「真の目的」

2019/3/5
メッセージアプリ最大手のLINEが手がけるスマホ決済サービス「LINEペイ」は、すでに年間決済金額が大台の「1兆円」を突破している──。
この躍進の“秘密”は、台湾にある。2年前に台湾で地元の銀行とクレジットカードを発行して以来、広く浸透し、保険料や公共料金の支払いに「LINEペイ」が使われている。
そんなLINEペイは今年、QRコード決済アプリが次々と生まれている日本市場で、資金も含めた経営資源を集中投入する。
その積極投資は、LINE全体の2019年12月期決算が営業赤字になることも覚悟しているとみられる。
NewsPicks編集部は、今回、LINEペイの高永受(コ・ヨンス)CEOに独占インタビューを実施。高氏がメディアに登場するのは、実に2017年末以来という。
メッセージアプリ・LINEの立ち上げにも関わった経験のある高氏は、今何を考えているのか。アジア各国でも展開するLINEペイは今後、「日本戦略」をどう進めるのか。話を聞いた。
高永受(コ・ヨンス)LINE Pay代表取締役CEO。LINEで上級執行役員(Fintech担当)も務める。LINEのメッセージアプリの立ち上げにエンジニアとして参画。2018年からは、家族とともに日本に移住し、LINE Pay事業に携わる。(撮影:大隅智洋)

台湾が牽引して年間1兆円

──LINEペイは今、何カ国で展開しているのですか。