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米朝首脳会談物別れ、要求受け入れられなかったとトランプ大統領

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    米朝は、そもそもどちらに非があるのかという認識が真逆で、非核化のプロセスについても全く逆でしたから、それら根本的な矛盾を無視してトランプ大統領が朝鮮戦争の終結について何らかの合意をし、経済的な支援を約束してしまうのではないかとという方が心配でした。日本にとっては、トランプ大統領が理性的に対応してくれたことが、最終的には良い結果を招くかもしれません。
    まず、認識の問題に関しては、北朝鮮は、朝鮮戦争終結以後、北朝鮮に敵対的な行動を採ってきたのは米国であるから、米国が先に敵対行動を止めなければ北朝鮮は非核化に応じることはできないとしています。
    しかし、日本や米国の認識では、そもそも朝鮮戦争は、北朝鮮が突然、韓国に攻め入って起こったものです。その後、国連安保理決議に背いて核兵器を開発し続け、1993年と2003年にNPT(核拡散防止条約)脱退を表明して核実験を強行し続けてきました。ですから、北朝鮮の非核化こそが問題であると考えているのです。
    プロセスの問題に関しても、日本や米国の考えと北朝鮮の考えは全く異なります。北朝鮮は、非核化の問題と経済支援の問題は別の問題だとしています。朝鮮半島の非核化の問題は、北朝鮮だけでなく米国も取り組まなければならないとするのです。なぜなら、米国は北朝鮮に対して核の脅威を与え続けているからだと言います。
    経済支援に関しては、朝鮮半島の非核化の前提となる信頼醸成のために必要だとし、朝鮮半島非核化の前提となる相互信頼にかかるものだとしています。
    しかし、日本や米国のみならず国際社会は、北朝鮮の核兵器開発に対して経済制裁をかけてきたのですから、北朝鮮が非核化しなければ、経済制裁を解除することはできないのです。
    これだけ根本的な違いがある米朝両国ですから、常識的に考えれば、簡単に合意に至る方が難しいのです。トランプ大統領が、北朝鮮の要求に譲歩してまで、自分の成果をアピールすることが心配されていたのです。
    完全な非核化を最終的な目的とし、段階的な非核化で部分合意をすれば、これ以上の北朝鮮による核兵器開発は行われないかもしれませんが、米国にとってはベターな選択であっても、日本に対する北朝鮮の核の脅威は全く減少しないのです。現段階では、北朝鮮が完全な非核化のプロセスを明確にするまで、容易に譲歩しないことが重要だと思います。


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    上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)

    「共に足をそろえ、261日ぶりにハノイまで歩んできた。いつもより多くの悩みと努力、忍耐が必要な期間だった」という1日目の首脳会談冒頭の金正恩氏のコメントが今となっては示唆的。


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