【須藤憲司】デジタル時代に必要な「変化を楽しむ力」

2019/3/15
経営陣はデジタルを理解できるか
──ここからはディスカッションになります。「OODAループ」では情勢への適応が大事とされていますが、なぜ日本は企業も個人も変化への適応が遅いのでしょうか。原因と改善策はありますか。
世界には様々な国があり、私たちがニュースで知るのは、例えばアメリカであり、中国であり、ヨーロッパの国々になると思います。そのなかで、日本という国の特性も当然あります。
例えば、東京証券取引所の個人投資家がどのような評価基準を持っているかと言えば、ROE(自己資本利益率)や配当になります。つまり、投資資金は今現在の利益に流れていると言えます。
一方、アメリカのニューヨーク証券取引所やナスダックにおける機関投資家は、評価基準を未来の利益に置いています。企業の時価総額も現在の利益だけでなく、成長性にリンクしています。
つまり、日本のように今を重視するか、アメリカのように未来を重視するかで、変化のスピードも変わってくる。
ただ、アメリカには株主の力が非常に強いことで、経営者がすぐにクビを切られるという面もあります。
──「デジタルトランスフォーメーション」のためには、現在の経営層にデジタルの知識をつけさせるのか、それとも若手に経営の知識をつけさせるのか。どちらが重要になりますか。
両方ではありますが、今の経営陣の進化は非常に重要だと思っています。
なぜかと言えば、例えば仮に若手経営者がレガシー企業を切り盛りできるかと言えば、まだ難しい側面が多いと思います。