(ブルームバーグ): 米証券取引委員会(SEC)は25日、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がSECと交わした昨年の和解合意に違反したとして侮辱罪に問うよう裁判所の判事に求めた。

和解合意ではマスク氏が会社と株主にとって重大な情報をソーシャルメディアなどに掲載する際、事前にテスラの承認を得るよう義務付けている。SECは、マスク氏が2月19日に「テスラが2011年に生産した車はゼロ台だったが、19年は50万台前後を生産する」とツイートしたことが和解合意に違反すると主張している。

SECはニューヨーク市マンハッタンの連邦地裁に提出した書類で、マスク氏は「再びテスラに関する不正確で重大な情報を報道機関関係者を含む自身の2400万人超のツイッターのフォロワーに提供した。インターネットにアクセスできる人なら誰でもこの不正確な情報を見ることができた」と指摘した。

テスラの株価は25日の時間外取引で一時5.4%安となった。年初からこの日の通常取引終了時まで10%下落していた。

テスラへの電話取材を試みたが、返答はない。マスク氏と担当者に電子メールで問い合わせたが、返事は得られていない。

原題:Elon Musk Faces U.S. Contempt Claim for Violating SEC Accord (1)(抜粋)

(SECの提出書類の内容や株価を追加して更新します.)

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