情報共有先、5割が明示せず 閲覧履歴など主要100社
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注目のコメント
むしろ外部提供していない11社の方が気になりますね。恐らく情報収集タグのドメインを見ているんだと思いますが、Googleアナリティクスのタグも入れていないのか?アフィリエイトは?などなど、何も入っていないということはサイトのデータ計測はどうしてるんだろう?というくらいcookieは浸透しています。
もちろんログイン画面「だけ」を見ているので、タグが入っていないケースも多いでしょうね。
GDPRでは命拾いをした日本企業ですが、現場的には対応が充分だとはとても思えません。
"1月にはEUが日本の個人情報保護の水準がEU並みと認める「十分性認定」を決定。"また一つ「こんなことは知っている人には昔から当たり前の事」だったにもかかわらず個人データの管理に対する意識の高まりによってやにわに注目が及んでいる、という類のニュースです。
ここでヒステリックに魔女狩り、スケープゴーティングに走るのではなく、技術の発展によって個人データの取り扱いが社会に与える影響が急激に大きくなった事を受けて、今まで以上に厳格に個人データの取り扱いに取り組むべきだ、という事で、皆で前向きに今後のルール策定とその遵守に注力すべきです。それが最大多数の最大幸福です。ビッグデータは、流通してこそ大きな価値を生みます。ところがルールを整えておかないと、データ流通そのものを萎縮させてしまうと思います。
特にクッキーはネット経済への影響が大きく、私が昨年欧州を取材したときにも、大揉めでした。GDPRではなく、eプライバシーの別の規制の議論で、厳しく規制すべきという意見が出ていたためです。
多くのひとは「閲覧履歴ぐらい、隠すこともないでしょ」と考えると思います。しかし、そうやって小出しにしていった情報を集約すると、相当な情報量になります。それらがさらに合法違法に入手された名前や住所、IDやパスワードと結びつけられて悪用されると、大きな被害を被る人が出るでしょう。
多くのひとは、そんな目に逢わないから気にしないかもしれませんが、社会全体で考えれば損失だと思います。なんでも規制すればいいってものでもないですが、これだけデータが暮らしを左右する時代、そもそもデータは誰のもので、誰の責任においてどう使われるべきかという原則の議論ももっとあっていいのではないでしょうか。