1月末に2018年未公開スタートアップの資金調達状況の速報をお伝えしました。本日、entrepediaよりセクター別、投資家タイプ別、ファンド設立状況などまで網羅した、100ページ近くにわたる総合レポートをリリースしました。
Newspicksでは、そのサマリーお届けいたします。レポート全体はこちらから無料でみることができます。
日本最大級のスタートアップデータベース「entrepedia(アントレペディア)」では、毎年、国内スタートアップの資金調達状況に関するレポートを公表している。国内スタートアップ1万社超から読み解く国内スタートアップの今とは。
2018年のトピックを3つあげると以下だろう。

メルカリIPO

2018年6月19日は日本のスタートアップの歴史に残る日となった。メルカリが東証マザーズへ上場。会社設立から3年で調達後評価額が1,000億円を突破し、わずか5年で上場。上場当日の終値ベースでは時価総額7,000億円を超える。メルカリは日本でもスタートアップドリームが実現することを証明した。

FinTechに資金が集中

2018年の資金調達ランキングの上位10位のうち半数がFinTechスタートアップであった。FinTechの中でも決済と資産運用のサービス提供を行う企業に資金が集中している。
出所)entrepedia(2019年2月21日基準)

Sansanがユニコーンに

名刺管理システムサービスを手掛けるSansanは、2018年12月に日本郵政キャピタル、ティー・ロウ・プライス・ジャパンなどから資金調達を実施。本調達後評価額(潜在株含む完全希薄化ベース、entrepedia調べ)が1,000億円を突破し、Preferred Networksにつづくユニコーンとなった。
以下、2018年の国内スタートアップの資金調達状況を俯瞰する。

2018年は前年を上回る3800億円超。1社あたり調達が大型化

出所)entrepedia(2019年2月21日基準)

設立1年未満とレイターのスタートアップが大型調達を実施

出所)entrepedia(2019年2月21日基準)

引き続き東京に資金が集中

出所)entrepedia(2019年2月21日基準)

大学発は東京大学発スタートアップが約3割の資金割合

資金の出し手は事業法人系(CVC含む)の存在感が増す

出所)entrepedia(2019年2月21日基準)

2018年のスタートアップのIPOは46件

出所)entrepedia(2019年2月21日基準)
01 概要
01-1 国内スタートアップ資金調達動向
01-2 設立後経過年数別の資金調達動向
01-3 規模別の資金調達動向
01-4 地域別の資金調達動向
01-5 大学発スタートアップの資金調達
01-6 EXITなどの状況
02 セクター
02-1 セクター別の動向
02-2 FinTech
02-3 ヘルスケア
02-4 人工知能

03 投資家

03-1 投資家タイプ別の投資動向
03-2 VCの動向
03-3 系統別の動向
04 ファンド
04-1 ファンド設立動向
04-2 規模別ファンド設立動向
04-3 2018年設立ファンド一覧
04-4 2018年LP一覧
04-5 選好別のファンド設立動向
04-6 VC種別ファンド設立動向
04-7 事業会社系の動向