関連書100冊から見えてきた「ウエルネスな食事」の傾向
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注目のコメント
食生活と健康に関する研究は無数にありますが、本や雑誌で好き放題言われているような提案に、それをサポートできるような科学的根拠はほとんどないと言わざるをえません。
特に医師が記事を書いている時が厄介で、一見論理的で正しく見えるのですが、ほとんどの場合に統計学や研究結果を歪んだ形で利用しています。そして、そんなことは著者もわかっている、と思います。
その背景にあるのは、小遣い稼ぎ、名誉、売名、何が該当するのか私にはわかりませんが、腑に落ちる説明があることはほとんどありません。
食生活の変化により健康を導くことができるか、を研究で証明するためには、本来、ランダム化した2つのグループの片方に健康を導くための食生活をさせ、もう片方には普通の食生活をさせる、といった「介入」試験を行う必要があります。さらに理想的には何を食べているかわからないように「盲検化」する必要がありますが、これはもはや不可能に近いことです。
このため、食生活の「エビデンス」は、どんな食生活をしていたか、その人がどんな病気をしたかのアンケートを取って相関関係を検討する「観察研究」が元になります。
この観察研究では、アンケートをとっているだけですから、証明されるのは「因果関係」ではなくあくまで「関連性」です。また、交絡因子を十分に除外することができないという点も無視できません。このため、研究から言えることはあくまで、◯◯を食べる傾向はよく理由はわからないけれど心臓病が少ない傾向と関連していそうだ、というところまでであって、◯◯を食べれば健康になる、という結論を導くことは困難なのです。しかし、そんなつまらないことを言っていては本が売れないため、本では「これを食べれば健康!」と謳うのです。
食事と健康を大々的に語って人を変な方向に誘導するぐらいなら、これとこれの食べ合わせは意外と美味しい、こんな食生活で幸せになった、などといった味覚やフィーリングに訴えるような本の方がまだ世の中の役に立つのでは、と思います。書籍である以上マーケットが発生していますから、医学的に本当か??と言うと微妙な内容になります。
糖質カットすればミネラルは不足しやすいですし、グルテンが身体に影響及ぼすのはごく一部の体質の人。
今は単純にコレステロールの値が高いから悪いという考えではありません、低過ぎても寿命は短くなると報告されています。そもそも食事のコレステロール量が血中コレステロールに与える影響は10~30%です。ただ卵の黄身は栄養素も豊富ですが、カロリーも高いので注意が必要です。
医学的な論文の結果があってもレビューされてどうか?が必要で、
‘○○が良い’という論文は探せば出てきますが、論文の質と件数が重要です。
無農薬の野菜を作っている私の立場で言うのも変な話ですが、無農薬で野菜を作る最中に発生する虫や病気で、野菜に毒性が発生する事もありますから、本当にオーガニックが健康か?というと難しい問題になります。(その分しっかり注意して栽培していますが)
それでも全員が同じではないので、自分に合った食事を探すのが一番だと思います。アスリートもスタンダードな食事はありますが、個人個人でツイストしたり自分にあった食事内容にしています。
食事は一つの‘楽しみ’でしょうから、考えすぎて反対に体調壊すこともあるかも知れませんね。その時食べたいものを選ぶのも良いことかと。いつでも!はダメですが、、、