脊髄再生医療、初の保険適用 薬価は1回1500万円
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中央社会保険医療協議会(中医協)が脊髄損傷に対する初の再生医療として薬事承認されていたニプロの治療用幹細胞「ステミラック」(札幌医科大学と開発)に公的医療保険を適用することが承認されました。薬価は1500万円。
個人的な関心は値段よりも特に、条件付承認で有効性を示せるか?です。
別の議論ですが、この間 Nature に日本の条件付承認制度において患者が被るリスク等に関して、批判的に論じる記事が出て話題になりました。
Japan should put the brakes on stem-cell sales. ~Unproven therapies should not be marketed to patients~
EDITORIAL, 30 JANUARY 2019
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00332-5
条件付承認制度は患者さんがいち早く開発段階の製品に保険でアクセスできるようになるベネフィットと、科学的にその有効性が十分に証明できていない状態で患者さんがトライするリスクをはらみます。後者に関して特に上記の論文では問題視されています。
再生医療製品の条件付承認制度は、世界に先駆けて日本が設計した制度ですが、そういった議論もあります。条件付き承認制度についての三嶋雄太さんの解説、大変ありがたいです
別の朝日デジタルの記事でも紹介された「コラテジェン」もこれに該当するわけですね
この辺り、一般の患者さんでも分かるような説明を医療機関で十分に受けられるのかの不安があります。がんであれば、「がん相談支援センター」へ行くという手もあるのでしょうが…
情報が取れる方と取れない方で情報格差が生じないかも、気になるところです。。