日債銀破綻、元頭取「小菅はいい経験でした」
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注目のコメント
あまり期待せずに軽いタッチで読んだのですが、結構踏み込んでいるので、よくここまで引き出せたなと思います。世に知らしめたかった部分だったんでしょうね。以下、興味深い部分です。
①長銀破綻後に、余裕資金が潤沢だったにも拘わらず国有化を決められた
②福井氏(日銀副総裁)から「窪田氏(大蔵省で東郷氏の先輩、日債銀頭取)がお前じゃなきゃ困るといわれている」と突然の後継指名
③大和銀NY事件でドル資金に窮していた邦銀に対し、為替介入で得たドル資金を(日銀に相談なしに)バラまいた
④日生の反対で増資に頓挫し、破綻に至った
⑤中央信託との合併が大蔵省に漏れ「待った」がかかった(密告者は窪田氏、中央信託・遠藤社長&平川専務の何れかのはずという)
⑥橋本総理が「貸し渋りを一番しているのは岸(東京三菱・頭取)、お前の所だぞ!」と面罵
⑦(これはどうでもいいが)小菅の拘置所で健康になって出所破綻した長銀とは違い、日債銀には1兆5000億円の資金があったにもかかわらず、小渕恵三首相の名で国有化の通告が来た。強権発動だった。とのこと。
1997年4月の日債銀の子会社のクラウンリーグの破産のM&Aが思い出される。これで日本の倒産のM&Aが変わりました。伊井さんもコメントされているように、赤裸々なインタビュー内容ですね。小菅(=東京拘置所)と見出しにありますが、恥ずかしながら何か存じ上げませんでした。
奉加帳方式と公的資金の問題、検察の取り調べの問題など、様々な論点が盛り込んであり、読み応えがあります。
この長銀や日債銀の破綻、もしくは山一なども含め、小説やドラマ、映画で是非もっと取り上げてほしいなと思います。特にこの公的資金への禁忌は日本のバブルを非常に深刻なものにしたと思います。
以下の引用には、時代(=バブル)を感じます。今ではそんなパーティなんぞはありませんね。
>>>引用
でも国際局長が辞めるとなればそれなりに大きなパーティーもしなきゃいけないから、とにかく場所だけは押さえなければと「いい季節だからパーティーでもやろうよ」と周りに言って予約させたりしました。