X-Tech業界研究:Retail Tech 業務効率化と上質な体験の提供に生き残りをかける
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注目のコメント
モノからコトへ、みたいに言われていますが、マーケティングって昔からそういうもんだと思っています。
結局のところ、商品のどういう良さを誰にどう伝えるかというのがマーケティングなので、モノを基点にそのどんな良さを切り取って誰に伝えるかを落とし込むのがコトになるわけです。
ユーザーエクスペリエンスとかカスタマージャーニーとか言葉はどんどん新しくなるものの、今も昔も言ってることは同じ。
だから無人店舗やチャットボットECというコトが大事なんじゃなくて、自社の商品のどんな良いところを誰に伝える時に無人店舗やチャットボットが場所として優れているのかという見方をした方が良いと思っています。
Amazonも決して無人店舗のテクノロジーを使うために無人店舗をやってるわけではないのですし。
そういう意味ではこのところのデジタルマーケティングはツールを使いこなして数字とにらめっこするのがマーケターの仕事みたいになってしまっていて、小売業のマーケターが商品のことを語れなくなってきています。
私はそこに問題意識を持っています。小売関連で注目される技術がまとまっている。
ただ技術が重要なのではなく、購買体験が良くなるかが重要。瀬川さんがコメントされているようにAmazon Goも無人店舗のための無人店舗ではなく、カートに入れたりレジ待ちしたり、ネットとリアルの買い物が分断されたり、そういった購買体験を阻害するものを除いたら無人店舗という解になったという理解。
購買体験は慣れによる部分も大きい(慣れていないものは手間取ってよい体験にならない)。それでも慣れたときにどれだけ良い世界なのかから基本的に始めたほうがいいと思う。
例えば最近では様々なスマホ決済が乱立しているが、QRコードより非接触のほうが体験としてはやはりいいと思うし。マーケティングの流れとして、利用者が商品のよさや値段だけでなく、手に入れるまでの体験や、購入したあとの体験も含めて価値としてとらえ、その体験に対してお金を払うようになっています。
そのスピードが加速している理由は、データでバラバラだった体験をつなぎ、一連のモーメントで体験を提供することが現実的になってきたから。この5年でデジタルとリアルの境目がなくなっていく時代がはじまるのではないでしょうか。