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諸説入り乱れるテーマですが、英語早期教育の宣伝には「ペラペラ」ばかりが強調され、「英語を何に使うのか」という視点が往々にして欠けています。

日本語ネイティブの日本人でも人によって会話のレベルが異なるのを考えれば分かることで、問題は英語「を」しゃべることでなく英語「で」何をしゃべるか。
この「何を」の部分は、私は子どものうちに母語(=日本語)できっちりインプットする必要があるという考えです。(※人により意見は分かれると思いますが)
>"英語学習の「臨界期」はあるのか"

脳科学者の池谷先生が以下の本で、言語を獲得するための神経の可塑性は年齢とともに急激に衰える…およそ8歳までだと述べられています。理由はまだよく分かっていないが、事実として受け止めなければならない、とも。
https://bookmeter.com/books/497892

米国史上最高の知性の国務長官とされたキッシンジャー氏の発音も御世辞にも良いとは…。(15歳時にナチスドイツから逃れてアメリカへ)
ちょとそれますが、大学で教え始めてすぐ、course evaluationを気にして公平な指導・評価をしなくちゃ、と色々トライしてた頃、このコトバにすごく敏感だったのを思い出しましたよ でも、学生さんの "it's not fair!" は、"it's not fair TO ME!"である事が殆ど、と気づいてからは、それほど気にならなくなりましたねぇ

「It’s not fair!(それは不公平だよ!)」

で、ムスメ達も言い出してますねぇ。。。
小さい頃に覚えた方が、発音も聞き取りも楽に身に付くのは事実だと思います。
けれども、英語はあくまでもツールであり、ペラペラであることだけでは、脳の他の部分の活性化には繋がりません。
そのペラペラで何を考えて話すのか?
中身がないと意味ないとも言えます。
あと、よくペラペラと宣伝していますが、発音や話し方がNativeみないなことを指しているから、誤解するんですよね。

それは日本語でも同じでしょう。
言葉が達者でも、話している中身がなければ、単なるお喋りな人ですよね?
英悟なんか不要。完璧な翻訳機ができる。
勉強すべきはそれぞれの母国語。
大切なのは、英語「を」学ぶではなく、英語「でも」学ぶ。
英語はツールの一つ。
ただ話せればいいというものではない。
あくまでも私たちは日本語を母語としている以上、母語で主述関係や修飾被修飾関係が適切に使えるようになり、かつ論理的に使えるようになっているのが前提かと思う。
ただし、英語を使えるようになることで、本当に人生の幅が広がることは間違いない。
しかし、同様のことは数学を身につけること、歴史を知ることと同様の文脈にあるはず。
外国語より、まずは母国日本語をきちんと理解して使えることからだと思います。

じゃないと話も文章も後々よろしくない。