【新】ワークアズライフ時代の助っ人、日本上陸

2019/2/20
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第177回(全3回)は、クライアント企業の従業員のプライベートの困り事をサポートするTPOの社長であるマニヤン麻里子氏と、一橋大学教授の楠木建氏が対談する。
健康診断の申し込み、行政手続き、子どもの送り迎え、親の介護──。
休みたいプライベートの時間にも、「仕事」は次から次へと舞い込む。
共働きが当たり前になった昨今、こうしたプライベートと仕事の両立は常につきまとう課題となった。
マニヤン氏は、この課題の解決に「コーポレートコンシェルジュ」という形で挑む。
「コーポレートコンシェルジュ」とは、企業にコンシェルジュが派遣され、従業員のプライベートの相談に応えるサービスのことだ。
相談内容が企業の人事に渡ることはなく、従業員は日頃のちょっとした用事から人生設計に関わる重大なことまで、心置きなく相談できる。
フランスでは上場企業の約6割が同様のサービスを活用しており、その歴史は20年にも及ぶ。しかし、日本は2016年に設立されたTPOが初めての事業者だ。
「働き方改革」など、日本を挙げて職場環境が見直される中、コンシェルジュサービスはどんな価値をもたらすのか。楠木建氏がとことん掘り下げる。
社内でプライベートの相談
楠木 「コーポレートコンシェルジュ」を日本で採用している企業はまだ限られています。どのようなサービスなのでしょうか。