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iPS使った脊髄損傷治療、世界初の承認 慶応大が年内にも移植

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    再生医療・幹細胞生物学研究者

    慶応の岡野栄之先生チームのiPS細胞由来を使用した脊髄損傷治療、その臨床研究を厚労省が了承したニュース。再生医療関係者は誰もが「ついにヒトで」という感覚を共通にもっていることと思います。(もちろん実際に打ち込んだときが一番のニュースです)

    学会で、岡野先生が発表される動画データ(マーモセット(小さなお猿さん)で行われた移植実験において、実際に動けるようになった動画)を目にしたことがある方も多いでしょう。

    日本再生医療学会は今年の3月で総会18回目を迎えますが、岡野先生のグループはそのような時代から脊髄損傷に関して取り組んでいらっしゃったチームです。これはiPS細胞が発見された2006年より前です。当初は胎児由来の神経幹細胞移植の研究で始まりました。再生医療で脊髄損傷を治療するというのは多くの患者さんに望まれていても、実現は科学的にかなりハードルが高いと考えられてきた領域ですので、その「ついに」感が伝わるものと思います。

    計画では脊髄を損傷し、運動機能や感覚が完全に麻痺した18歳以上で、損傷から2~4週間経過した患者4人が移植の対象ということです。つまり損傷直後ではなく亜急性期に対して想定されています。
    想像していただければわかると思いますが、脊髄損傷は移植するタイミングによって大きく課題が違うと考えられています。この亜急性期(損傷から2~4週)は傷口が固まり始める前で炎症が収まってきているところです。
    一方、慢性期は切れてから時間がたっていますし、そこからまた新たに生やすような状況が求められます。元の位置にきちんとできるというのはさらにハードルが上がると思います。

    これから選ばれる患者さんにはiPS細胞(免疫拒絶が起きにくい型を選定したiPS細胞研究所のストック)との適合と損傷期の2つの条件が必要になるでしょう。iPS細胞作製に3ヶ月、iPS細胞から神経前駆細胞に分化させるのに3ヶ月ほどかかります。

    岡野先生も記者会見でおっしゃっていたとおり、ここがスタートラインです。
    iPS細胞を使ったアプリケーションの臨床試験入り、スタートラインということは今年のはじめの予測記事でも書かせていただきましたが、多くのヒトが期待している脊髄損傷の実用化です。期待しております。

    【世界初が続々。再生医療のこれから】
    http://bit.ly/2TTgMle


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