トランプ大統領、米中協議「真の合意近づく」=構造改革では溝残る
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中国にとっては、トランプ大統領が救世主に見えるかもしれません。米国の議会や米軍、さらにはビジネス界までもが対中強硬姿勢を強める中、トランプ大統領だけが妥協しそうに見えるからです。
しかし、知的財産権の侵害に関しては、その対策について合意のめどが立ったわけではありません。中国国内で習近平主席の権威が揺らいでいると噂される中、中国の構造改革自体がうまくいくかどうか分からず、習近平政権としても簡単に約束することはできないでしょう。
そもそも、トランプ大統領が、交渉期限を3月1日から延期しようと考えているのは、米中間の交渉の内容によるというよりも、自らの手柄をいかに派手に見せるかを考えているからかもしれません。
3月1日の交渉期限とともに米中首脳会談を行ってしまったのでは、米朝首脳会談とかぶってしまいかねません。トランプ大統領は、米朝首脳会談では、実質的な成果があってもなくても、北朝鮮の非核化と朝鮮戦争の終結についての成果を大々的にアピールしたいでしょう。同時期に、米中首脳会談を行う、あるいは対中制裁関税を拡大するといった措置をとってしまうと、米朝会談か米中会談(あるいは対中制裁強化)のどちらかが、あるいは両方がかすんでしまいます。
その上、トランプ大統領は常に自らの成果を強調してきましたから、米中貿易協議についての「真の合意に近づいた」という評価が、客観的なものなのか、成果をアピールするための表現なのか、交渉期限が来てみなければ断定はできません。
トランプ大統領の突然のディールには、これまでも驚かされてきました。中国は、トランプ大統領に期待しつつ、警戒も緩めないでしょう。不確実性を120%生かしているトランプとの交渉、今後どうなるか、一寸先は闇。
記事を読むと、トランプのすべての仕事は中米貿易戦に集中してるようだが、
そんなはずはない。
もちろん中国との貿易船は重要ではあるが、メキシコとの国境で万里の長城を作ることも大事だし、北朝鮮との友好関係も作りたいし、軍事費をもっと増やしていこうとしている。
アメリカ国内でのことも、とくにアメリカ経済の成長をなんとか作り出したいと懸命に努力している。
そのなかでの中国との貿易戦争であり、もっとも重要かと問うと、そうでもない。
中国では常に安倍政権は不安定、また非常に不安定と聞く。でもこれから間違いなく3年も首相をする。
場合によってさらに一回自民党規約を改正して金日成や金生日のように永遠に政権に影響力を持ち、日本の第二の太陽になるかもしれない。
日本の世論を読むと、習近平政権の不安定をよく言う。これから3年か8年、国家主席、共産党総書記の地位にいたら、不安定というだろうか。
中国をつねに不安定と決めつけるのは、ただの希望だけであり、
中国で安倍政権は不安定という人とまったく一緒で、
期待論を先行しただけではないか。
場合によってあと2年やるトランプのアメリカより、あと少なくとも3年は主席をする習近平の中国のほうが安定かも。トランプさんのいう「真の合意」とは、
①アメリカが提示した問題の存在を中国側が認める
②アメリカがその問題をどう解決したいかを中国側が”理解”する
③今後の問題解決のロードマップとモニタリング方法を合意する
の3つぐらいでしょうかね。
いずれにしろ、あくまで手法の合意であって内容の合意ではないでしょう。
日米では80年代の「日米構造協議」だけがクローズアップされていますが、その後もずっと日米協議そのものは続いています。
米中協議体も30~40年ぐらいは続いていくものと思われます。