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【新潮流】アディダスの即完シューズを作る、ユニコーンの秘密

NewsPicks編集部
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  • NewsPicks CXO

    世界15万足限定で発売されたアディダスのランニングシューズが、“瞬間蒸発”しました。即完の秘密は、これまで決して作れなかったような網目のソールであり、3Dプリンターで量産された代物です。「試作品」ではなく「製品」の量産を実現した鍵は、素材専門家の誰もがアッと驚く発想で開発に漕ぎ着けた先端材料でした。3Dプリンターの進化が、素材開発のドライバーになっている好例です。

    これを作った人物こそ、ジョゼフ・デシモーネ博士。3Dプリンター業界を席巻する米ユニコーン、カーボン社のCEOにして化学者です。第四回で登場した「魔術師」、東大の相田教授の知人でもあります。
    https://newspicks.com/news/3676483

    そのひらめきは、映画『ターミネーター2』がきっかけだそう。ソール部分などいろいろと触ってみましたが、ぷにぷにしていて面白い。金型では到底不可能な形状ばかりです。かくして「液体から連続して製造する」という材料技術を実現してしまった、デシモーネ博士の独占インタビューをお届けします。


  • 【やわらかサイエンティスト】 博士(理学)(1996年東工大 物理学専攻 博士課程修了)

    デシモーネ博士の独占インタビュー。やばい。私の専門ど真ん中なのでコメントしなくちゃ。

    まず、Carbonの得意とする高速造形。レーザー光源で点の走査で造形する方式から、プロジェクタで面で造形する方式へ、一気に主戦場は変わりつつあります。この半年のトレンドでは、1cmの厚みを積層するのに1minというのが目安になりつつあります。もう高速造形はCarbonだけの技術ではありません。

    残存酸素を使ってプールの底にくっ付かないようにするというCLIP技術の特許が強力という話がありますが、そういう技術を使わなくてもくっつかないようにできるよね、という話も出てきています。むしろ溶存酸素があるとその濃度で造形の出来が左右されるので、痛し痒しの技術だね、という見方もあります。

    件のシューズも是非購入してみてください。ずっしり重いです。このビジネス自体が瞬間蒸発しちゃった可能性もあったりして。(笑)

    サブスクリプションのビジネスモデルは、先行するStratasysも3DSystemsも、国内メーカーのキーエンスでも、BtoBの場合は普通です。

    ちなみにキーエンスのAGILISTAは試作用で、実製品には使えません。先日のナノテク展ではキーエンスのおねーさんからそのあたりを訊こうと思ったら「ウチは実製品に使おうというような認識の方々を対象にしていません(キリッ)」と断言されて、言い返せませんでした。(良いのかそれで!)

    ここでの私のコメントとしては、Carbonもすごく大きく仕掛けてきているように見えますが、結構ハッタリ的な部分も多いから、話半分で良いかなと。つまり3Dプリンターはまだまだ戦国時代なんです。

    高分子化学は日本のお家芸ですし、工作機械も日本のお家芸です。だけど縦割りガーという話なんてどうでもよくて、3Dプリンターのビジネスモデルは、データベースやAI活用を含めても最初から一気通貫のバリューチェーンを考えないと、BtoCの部分まで含めた事業性の壁を越えられないのです。BtoBのサブスクリプションで稼げてるから大丈夫って、エコシステム的に破綻してるでしょ。ハッタリ半分なんですよ。

    まだまだ、関係者は模索中。これからも3Dプリンター界隈はどんどん変わっていきますから、ご期待ください!


  • NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)

    Carbonという会社が持つ3D技術、これは一見にしかず、VTRを見ていただけたらどういうことかがすぐに分かってもらえると思います。
    確かに映画「ターミネーター2」のT1000だよね、と。

    話はちょっとずれますが、adidas(本拠地:独・ヘルツォーゲンアウラハ)はドイツのSiemens(シーメンス)と組んで、工場同士の情報を管理して、生産性をあげる「デジタルファクトリー」を推進しています。Carbonとの協業もその一環であるとのことです。量産に耐えうる3D技術にかける企業がこれから出てくる、という早い段階で大手adidasが積極的にこういった技術を利用するのは、インダストリー4.0を推進するドイツらしいと感じました。


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