【教養】今こそ学ぶ、「プラスチック器時代」150年物語

2019/2/19
紀元前1500年にヒッタイトが鉄器を発明して以来、世界では「鉄器時代」がいまだに続いていると言っていい。
鉄は素材の王者であり、現在もその地位を保っている。
しかし20世紀以降は、ほとんど「プラスチック器時代」と呼べるくらい、またたく間にプラスチックが世の中を席巻していった。
プラスチックが発見されたのは今から1世紀半ほど前の1845年のことだが、ポリエチレンなどの主力製品が本格的な量産に入ったのは第二次世界大戦後のこと。
わずか半世紀余りで、人類にとって不可欠の素材にのし上がった「現代最大の発明」プラスチック。その歴史と功罪を検証してゆこう。

プラスチック「百花繚乱」

プラスチック、プラスチック、プラスチック。
清涼飲料水はペットボトルに入っていて、カフェに行けばプラスチックのカップにストローがついてくる。
コンビニやスーパーの売り場には、プラスチックのフィルムで包装された惣菜、弁当、おにぎりなどがずらりと並ぶ。
トレイもプラスチックなら、レジ袋もプラスチックだ。