[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。米中通商協議の進展への期待が高まったほか、消費者物価指数(CPI)統計でインフレが抑制されていることが示され、米連邦準備理事会(FRB)が当面金利を据え置くとの見方を裏付ける格好となった。

S&P総合500種とナスダック総合は4営業日続伸となり、S&P500は前日に続き節目の200日移動平均線を上回る水準で引けた。

ムニューシン米財務長官は訪問先の北京で、米中通商協議は「これまでのところ順調」との認識を示し、今週の閣僚級協議が「生産的な会合」になることを期待していると述べた。

米労働省が発表した1月のCPIは3カ月連続で前月から横ばいとなり、前年比では約1年半ぶりの小幅な伸びにとどまった。FRBにとっては当面金利を据え置く根拠となる可能性がある。

マルコ・ルビオ上院議員がツイッターで、企業の自社株買いに対し配当と同様に課税する法案を提出するとの考えを示したことを受け、株価は上げ幅を削る場面もあった。

S&P500の主要11セクターは公益事業<.SPLRCU>と通信サービス<.SPLRCL>を除いて全てプラス圏で引けた。

原油価格が大きく上昇したことを受け、エネルギー株<.SPNY>の上げが目立った。

グルーポン<GRPN.O>は11.1%急落。サイトのトラフィック数減少が響いて第4・四半期の利益が市場予想を下回った。

テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ<TEVA.N>も7.8%安。主力薬を巡り競争に直面する中、2019年の業績見通しが市場予想を下回った。

アパレルのアバクロンビー・アンド・フィッチ<ANF.N>やギャップ<GPS.N>、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ<AEO.N>は下落。ジーンズメーカーのリーバイ・ストラウスが上場申請したことを嫌気した。

一方、ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>は3.9%高。2018年の発電用ガスタービン受注が好調だったことを好感した。

シスコシステムズ<CSCO.O>は引け後の取引で上昇。第2・四半期(1月26日まで)決算が市場予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.86対1の比率で上回った。ナスダックでも1.42対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は69億1000万株。直近20営業日の平均は74億5000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25543.27 +117.51 +0.46 25480.86 25625.95 25480.86 <.DJI>

前営業日終値 25425.76

ナスダック総合 7420.38 +5.76 +0.08 7437.46 7461.67 7413.84 <.IXIC>

前営業日終値 7414.62

S&P総合500種 2753.03 +8.30 +0.30 2750.30 2761.85 2748.63 <.SPX>

前営業日終値 2744.73

ダウ輸送株20種 10496.97 +51.70 +0.49 <.DJT>

ダウ公共株15種 737.34 -1.90 -0.26 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1340.71 +3.99 +0.30 <.SOX>

VIX指数 15.65 +0.22 +1.43 <.VIX>

S&P一般消費財 864.37 +5.31 +0.62 <.SPLRCD>

S&P素材 338.70 +0.35 +0.10 <.SPLRCM>

S&P工業 631.15 +3.97 +0.63 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 560.05 +1.40 +0.25 <.SPLRCS>

S&P金融 434.12 +0.86 +0.20 <.SPSY>

S&P不動産 214.71 +1.24 +0.58 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 477.57 +6.08 +1.29 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1055.58 +2.59 +0.25 <.SPXHC>

S&P通信サービス 152.34 -0.16 -0.10 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1208.81 +1.68 +0.14 <.SPLRCT>

S&P公益事業 281.77 -0.86 -0.31 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.62億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21105 - 55 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 21095 - 65 大阪比 <0#NIY:>