[11日 ロイター] - 調査会社IDCが11日公表したリポートによると、米アップル<AAPL.O>のiPhone販売が中国で2018年第4・四半期に前年同期比19.9%減となった。一方で競合の中国メーカー、華為技術(ファーウェイ)の販売は23.3%急増した。

アップルのクック最高経営責任者(CEO)は1月、四半期の販売見通しを引き下げた。アップルが販売見通しを引き下げることは珍しい。クック氏は中国市場の弱含みが大きな要因だと説明した。

アップルは四半期決算でiPhoneの出荷台数の内訳を公表しなくなったため、明確な数字が明らかになったのは今回が初めて。

IDCによると、アップルの市場占有率は前年同期の12.9%から11.5%へ低下した。リポートはiPhoneについて「18年は定期的な機能更新があったほか、見た目を小幅に変えたが、消費者が大幅な割り増し価格を出すほどの大きな刷新はなかった」とした。

香港の市場調査会社、カウンターポイントは今月初め、インドでiPhoneの18年第4・四半期の販売が前年同期比25%減だったと発表。18年通期の販売は170万台と、前年の320万台から減少した。インドはアップルが苦戦する主要新興国の一つ。