【独自】アップルが2020年に発売する、スマートグラスの「正体」

2019/2/12

アップルの「秘密工場」

アップルは2020年を目標に、まったく新しいAR(拡張現実)スマートグラスを市場に投入しようとしている。そのため台湾にある工場では、密かな開発研究を続けている。
その予兆のひとつが、マイクロLEDという革新的なディスプレイの開発だ。これは一つ一つが赤、緑、青色に発光する、極小の発光体(LED素子)をぎっしりと並べることで、省電力で高精細なディスプレイを作ることができる。
2014年、アップルはマイクロLED分野でたくさんの知的財産を持つLuxVue Technology(ラックスビュー/米カルフォルニア州)を買収した。2009年に設立されたこのベンチャーは、低消費エネルギーのマイクロLEDの研究に特化していた。
ラックスビューはアップルに買収される前、米シリコンバレーの名門ベンチャーキャピタルであるクライナー・パーキンスや、台湾最大のディスプレイメーカーのAUO、半導体設計企業のメディアテックからも出資を受けていた。