この連載について
世界のテクノロジーが急速に進化していく中で、京都に居を構える企業たちがしたたかな強さを見せている。スマホから電気自動車などあらゆる先端製品で、欠かせないパーツを握っているためだ。京都企業の強さの根源はどこにあるのか。最先端をレポートする。
株式会社村田製作所(むらたせいさくしょ、英語: Murata Manufacturing Co., Ltd.)は、京都府長岡京市に本社を置く電子部品の製造ならびに販売をおこなう企業である。TOPIXcore30の一社に選ばれている。電子部品専業メーカーとして世界トップクラスに位置している。 ウィキペディア
時価総額
7.01 兆円
業績

アップル(英語: Apple Inc.)は、iPhone、iPad、Macintosh(Mac)、その他ウェアラブル製品や家庭向けデジタル製品、それら諸製品のソフトウェアなどを開発・販売している多国籍企業である。2007年1月9日に「アップルコンピュータ」(英語: Apple Computer)から改称した。 ウィキペディア
時価総額
228 兆円
業績

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これだけの業績を記録しているのに、「全然まだまだ」「当たり前のことをやっているだけ」「数字を追っても意味がない」と、普通に謙遜される姿がこの企業の強みなのだと感じましたし、一方で、よく発言を吟味すると、当たり前にすごいことをやっているのだと痛感しました。
昨日の日本電産と、村田は、ともに京都で急速に伸びている企業ですが、トップが強いメッセージで発信し突き進む電産と、謙虚かつ控えめながら実はすごいことをやっている村田で好対照で、すごく興味深かったです。
スマホから自動車、さらにはデジタル時代の新ビジネスまで、この75年を迎える"ベンチャー"がどこまで進むのか。きちっと追っていきたいと思いました。
そして、今回のインタビューに書かれている想いが研究者や現場にも伝わっているな、と感じました。ハードウェアという強い引力からソフトウェアの継続課金モデルを醸成出来るかが今後のカギの一つになりそうですね。
記事引用:
ただ、最近では、デジタル化で「モノからコト」への変化が起きています。そうなると、全く異なる仕事の仕方も追求していかなければならない。
記事で答えられているように、セラコンは幅広い需要のすそ野がある。その中でお客さんの考え方も見えるというのは一定真実ではあろうが、そもそも世界中のメーカーに食い込めて、またその需要動向をちゃんと集めて咀嚼できなければ見えない。前段階としては伸びそうな分野・企業にちゃんと入れるだけの営業と、また価格も機能も負けない状態がある。
幅広く見えていても、車などの成長は「見えなかった」と答えられている。若干矛盾する点もあるがそれも現実とも思い、需要がどうなっていくかというのは顧客動向から見えている部分もあれば、結局どうなるかなんか分からないところもある。
そんなときに自前の工場で設備も自社でというのは固定費がかかる。それでも競合他社比でずっと利益率が高い。それだけ生産性が高いということで、だから再投資もできるし、不況でも他社より安く生産できる(メモリでSamsungが同じような状況を作っている)。他社のほうが先に厳しくなるから、基本的にはジワジワとシェアも顧客の信頼も集められる。
「やはり権限移譲して、現場に近い所で市場メイキングしていく。上の人に上げたって分からへんから(笑)」
自由と独立、あえて言えば反骨の気風が、京都のよさです。
これは原材料から扱う商社と似ていて、例えば鉄のような原材料の卸から始めればどの業界がどれくらい鉄を求めているのか、そして加工品がどれくらい作られるのかでその上のレイヤーのビジネスにどれくらい参入するかが読めるようになるのに似ていますね。
場合によっては原材料側の供給や価格をコントロールして上のレイヤーの業界に入っていくことも出来るわけです。
100年続く、グローバルになどの当たり前が他の地域とは異なっている京都はこうして特殊なベンチャーが産まれるのかもしれません。
特集の本旨、京都の強みという意味では、冒頭のこの部分でしょうか。一般論として情報が集まる大都市の方が優位、とは言われますが、集まる情報の質や取引先との関係性如何である、ということだと理解しました。
「東京にいると、日本の大手企業の本社もあるので、そうした会社さんとのお付き合いが深くなる一方で、逆に海外に目を向けるチャンスは少なくなるのかもしれません。」
早くから研究所をつくり、素材や製造機器にまでこだわる。この粘着性が京都企業村田製作所の強み。
①京都企業としてのマインド
だけど、京都の場合、そんな最終メーカーの大企業はありませんから。おのずと、自分たちで事業を展開していくために、外に目を向ける環境があったんだと思います。
②部品・素材メーカーとしてのマインド
「素材が製品の特性を決定する」という考え方。
川上から川下までを自前主義→プロセスの中で付加価値が積み上がる。
③経営方針に芯がある
ビジョンがあるというより、経営に芯があってカッコ良い。
↓
>はい。だけど、あまり売り上げ目標だったり、数値を出すのはよくない。
どちらかというと、どんなものづくりを、どんな体制でやっていくの、どこで大きくなりたいの、ということが重要だと考えています。
”車載は、今や二本柱の一つですが、いつから成長を見込んでいたんですか。
それはあんまり分かってなかったです(笑)”
”権限移譲して、現場に近いところで市場メイキングしていく。上の人に上げたって分からへんから(笑)”
有料で私の寄稿ですけど、面白いと思いますよ
セラコン不足で「中華式」の商売へ、存在感増す中台メーカー
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/ne/18/00032/00002/