「叱られて伸びる人」なんて都市伝説です。「褒められて伸びる人」なら、たくさんいるけど。
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褒め方が間違っていると逆効果なのでご注意を。スタンフォード大学のキャロルドウェック教授という心理学者が行った有名な実験で、以下のようなものがあります。
グループAとBに子供を分けて同じテストを受けさせる。結果が良かった子に、グループAでは「よく出来たね!頭がいいのね」と褒める。グループBには「よく出来たね!頑張ったね」と褒める。その後別の課題を与えるとグループAの子は新しい課題をやりたがらず、Bの子はトライした。というものです。
頭が良いと褒めた事で、より難しい課題を与えられた時に、失敗したら頭が良い自分でなくなってしまうのではないか、という失敗回避のメカニズムが働いてしまい、望んでいる行動(新しいことに挑戦する)を抑制してしまった、というわけです。子育てでは特に大事だなと思い、いつも私も褒め方には気をつけています。
あと、仕事場では褒めるタイミングも大事だと色々な研究結果で出ています。どこがどうよかったか具体的に褒める、その時に褒める、その結果がどう役に立ったかを伝える。あとは1回ネガティヴフィードバックをしたら5回は褒めろ、ということも、先日読んだ機械学習研究者の雑誌に書いてありました。怒鳴るなんて論外ですが建設的フィードバックはお互いに大事ですよね。【人事戦略デザイナーの視点】(シマウマさんのご指名により)
これは個性次第ですね。
なんでもかんでも褒められると、訝しがる人がいます。
褒められると仕事を断れずに、キャパオーバーになる人がいます。
理由なく褒められていると感じると、裏を読みたくなる人がいます。
褒められると、調子に乗る人がいます。
褒められると、同じことを繰り返す人がいます。
部下を伸ばす=人を成長させるためには、
①事実を伝える
②主観的意見を伝える
③感謝を伝える
④改善したほうが良い点を伝える
⑤なぜ改善したほうが良いのか、理由を述べる
この5ステップが効果的です。どのタイプにも効果的です。
事実と意見の分離、これが出来ていないマネージャーが多すぎますが、このステップを守れば、かなりのレベルで部下マネジメント力がつきますよ。フィードバックとリフレクション。
褒めるにしても、叱るにしても相手に内省を促せるようにしてあげることが大事なのかなと思います。