[6日 ロイター] - 米アクションカメラ製造のゴープロ<GPRO.O>の第4・四半期決算は、5四半期ぶりの黒字を計上したほか、売上高が市場予想を上回った。費用削減策が奏功するとともに主力カメラ製品の最新機種「HERO7」の販売が好調だった。

引け後の時間外取引で、ゴープロの株価は当初10%急伸したが、その後上げ幅を縮小し、2%高となった。

純利益は3200万ドルと、前年同期の5590万ドルの赤字から黒字転換した。一時的項目を除く1株利益は0.30ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の0.26ドルを上回った。

売上高は前年同期比13%増の3億7700万ドル。市場予想は3億7420万ドルだった。

日本、中国、韓国、タイを含むアジアのアクションカメラ市場でシェアを拡大。米市場でのシェアは87%だった。

ウェドブッシュ証券のアナリスト、アリシア・リース氏は「ゴープロの第4・四半期の在庫計画は的確だったようだ」と分析。「HERO7ブラックの同期の販売は非常に好調で、平均販売価格(ASP)を20%押し上げた」と述べた。

ゴープロのブライアン・マクギーCFO(最高財務責任者)はアナリストとの電話会見で「HERO7ブラック」は値下げなしで同期に最も売れた商品になったと明らかにした。

同社は2019年上半期の売上高が5億1000万─5億5000万ドルになるとの見通しを示した。

ニコラス・ウッドマン最高経営責任者(CEO)は文書で「足元の勢いと徹底した費用管理の継続で、19年の業績拡大と採算確保を目指す」と表明した。

*内容を追加しました。