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注目のコメント
本日と明日のイノベーターズ・トークは、熊本県合志市で行われている「市民クリエイター塾」を主宰する柳井研さんに注目します。柳井さんは、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどを制作する大手クリエイティブプロダクションの幹部でプロデューサーです。
このプロジェクトは、合志市の町おこしの一環なのですが、塾の運営は映像制作大手のロボットが行なっており、一般市民を対象に、動画の理論から撮影技術までを1年間に渡って講義するという、本格的なクリエイター養成講座となっています。
すでに映像制作は全くの素人だった主婦の方などが、地元企業からビジネスとして映像制作を請け負うなど、プロのクリエイターが誕生しています。
ゼロからプロ級の動画を作るコツも聞いております。塾生が作った作品映像とともにご覧ください。「専門誌の調べによると、55%の自治体の年間プロモーション予算は500万円にも届かない水準です。100万円以下という自治体も多くあります」
「実際農家を回ってみると、みんな高齢で、iPhoneも持っていない人がほとんどです。実際、農家のおじいちゃん、おばあちゃんに、『教えるから映像を撮りませんか』と一生懸命に話をしても、『そんな暇じゃない!』と、怒られてしまいました(笑)」
ここからスタートして、実際の作品までつながっているというのが、驚きです。
「僧侶の塾生が音楽を担当したNIKEのWeb映像」を観ましたが、なるほどと思いました ^^
「この名産のPR映像を撮っているのは地元の中学2年生です」「この画像を撮ったのは地元のお坊さんです」という話が実現しつつあるのか、と。合志市の市民クリエイター育成の取り組み。教育で地方創生はできるのかという大きな問いへの一つの解答です。自分で稼いでいる市民クリエイターの方がすでに育って本当に素晴らしい取り組みです。
エンジニア、クリエイター人材が不足していることはどの地域でも共通ですが、人材育成に本腰を入れる自治体はほとんどありません。大学や高校がやってくれるという思考停止の期待ばかりが広がっています。
そうではなく、新たな公共の役割として、今の時代のその地域に必要な人材を育てていくことが自治体には問われていると思います。合志市に留まらず、同様の取り組みが全国に広がることを期待しますし、逆に広がらないと人材ギャップは埋まりようがないです。
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