【深層リポート】花王のドル箱に異変。誰がメリーズを殺すのか?

2019/2/6
2013年、花王の紙おむつ「メリーズ」が、日本全国のスーパーやドラッグストアから消えた。中国の転売業者が買い占めたためだ。
中国では2017年ごろまで、「安心・高品質の日本製紙おむつ」が爆売れしていた。中国の高級ベビー用品店や大手スーパーの売り場で一番前に並べられていたのは、花王や大王製紙といった日本メーカー製の紙おむつだ。
中国のベビー用品店大手babemaxに並ぶ、花王の紙おむつ「メリーズ」(写真:Bloomberg / GettyImages)
その状況が今、様変わりしている。
これらの中国の店頭には、欧米の赤ちゃんがプリントされ、「lelch(レルチ)」や「dodie(ドディ)」など、一見するとヨーロッパ調のブランド名が入った紙おむつがズラリ。
これらは、実は地場の「中国メーカー」が作った製品群だ。