[ローマ 31日 ロイター] - イタリア国家統計局(ISTAT)が発表した2018年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.2%減だった。第3・四半期のGDPは前期比0.1%減。2四半期連続のマイナス成長となり、景気後退に突入した。

第4・四半期のGDPは前年同期比では0.1%増だった。

ロイターがまとめた第4・四半期GDPのアナリスト予想は、平均で前期比0.1%減、前年比0.3%増。実績値はともに予想を下回った。

2018年のGDPは1%増。2017年の1.6%増を下回った。

ISTATは第4・四半期のマイナス成長について、貿易は良好だったが内需が減少したと説明。速報値のため具体的な数値は公表されていないが、工業部門と農業部門がマイナス成長、サービス部門は「ほぼ横ばい」だったとしている。

イタリア連立政権は、2019年のGDP伸び率目標を1%に設定しているが、イタリア中銀と国際通貨基金(IMF)はともに0.6%と予想。ロイターのエコノミスト調査でも0.7%と予測されている。