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注目のコメント
今回の特集で、最も頭を悩ませたのが「デザインとは何か」という抽象的なテーマをいかに解きほぐすかでした。どれだけ書籍を読み漁っても、デザインについてわかりやすくまとめられたものは、全くありません。
一方で取材に出ても、デザイナーの方はそれぞれの持論がとても面白い反面、あまりに専門的すぎて、なかなか一般化できませんでした。
そんな中、総勢20名以上の方にお話を伺って感動するほど納得したのが、東京大学の山中教授のインタビューでした。特に、日本人のデザインに対する誤解は目から鱗でした。
具体例をもとにしたデザイン論は明快で、センスに自信がないビジネスマンでも、ストレスなく理解できるはずです。ぜひご一読ください!学びの多い記事でした。
スタンフォードのd•schoolでは、本記事でいうスーパーマン(エンジニアリングとデザインができる経営人材)が毎年生まれている。
https://blog.btrax.com/jp/dschool/
(抜粋)
・難しいテクノロジーをユーザーが使いやすいように「設計する」ことこそ、デザインの役割。
・デザインの本質は、「形」ではなく「設計」。
・日本では、デザインという言葉が「形」に誤解されて広がってしまった結果、日本では「デザイナー」の仕事もスタイリングに偏っている傾向がある。
・ユーザーにとって最重要なのは、使いやすさ。頭で考えることなく、いかに感覚的に使えるかが大切
・デザインではシンプルとシナリオに加えて、美しさも重要
・デザインにおける美しさは、機能と外観が、直感的に結びつくもの良記事。
デザインやアート、そしてエンジニアリングに関わる全ての論点が、ここに綺麗に整理されてます。
もうコレ、そのまま日本人向けの辞書にしちゃっていいんじゃないでしょうか?
※日本の「デザイン」の意味を意匠(スタイリング)デザインだけのものにしちゃった犯人が「グッドデザイン賞」とは思ってませんでしたが、確かにw
追記:ただし、アートに関しては、私は単に「自己表現」に留めて定義すべきではないと思う。アートは自己から発する「問題提起」ではないかと。デザインは対象に対する「問題解決」とすると。
この辺は、こちらを是非ご参照を。
https://wired.jp/2016/03/28/mit-media-labs-journal-design-science-radical-new-kind-publication/