安保理報告 北朝鮮、中国への漁業権の売却も横行 制裁破り続く 韓国は石油移転届け出ず
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金正恩委員長に、核兵器を完全に放棄する意思はありません。核兵器開発を継続しつつ、経済制裁の網をかいくぐるために、北朝鮮は、非常にうまく韓国を利用しているように見えます。
また、北朝鮮は、自らに有利な形で、米国に朝鮮戦争終結を宣言させたいと考えています。そのためにも、韓国との友好関係を誇示し、朝鮮戦争終結の既成事実化を図りたいのだと言えます。
韓国が、北朝鮮との戦争終結と経済協力、あるいは統一を最優先にするというのであれば、北朝鮮の完全な非核化を求める米国の同盟国としての信頼は揺らぐことになります。
韓国は、北朝鮮支援を優先しつつも、米国の信頼も失いたくないので、北朝鮮への石油精製品の持ち込みを届けていなかったのでしょう。また、内容によっては、国際社会からも非難されるかもしれません。
しかし、事実を隠すこと自体が、信頼を失うことにつながります。韓国の、身勝手な対応は、自らに都合の良い状況を作り出そうという目的にもかかわらず、かえって国際社会から不信の目で見られる結果を招いてしまいました。
韓国が朝鮮半島の統一を追求すること自体を責めることはできませんが、国際社会や同盟国である米国、さらには他の友好国の信頼を失ってしまっては、韓国が望む結果を得ることがますます難しくなるでしょう。
