イプシロン4号機が実証した「ライドシェア」という潮流
Newsweek日本版
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そうそう。Spaceflight Industriesという、ロケットのライドシェアに特化したベンチャーがありまして( http://spaceflight.com/ )、昨年12月にSpaceXのFalcon 9を使って64個の衛星を一度に上げたのは記憶に新しいですね。この会社はSpaceXなどロケット会社から独立していて、ロケットを買ってペイロードを分割し「ライドシェア」として販売して儲けるビジネスモデルです。
そんなわけで、小型衛星の打ち上げオプションが揃ってきましたね。
- 小型ロケット:コスト 高、軌道自由度 高
- ライドシェア:コスト 中、軌道自由度 中〜低
- ピギーバック:コスト 低、軌道自由度 ほぼ無
- ISSから放出:コスト 低、軌道自由度 無、キューブサットに限る
たとえば、話題になった流れ星衛星は、ライドシェアのため望ましい軌道よりも高度の高い軌道に入れられてしまいました。そこで自力で一年かけて軌道を落とす必要があります。車のライドシェアと同じで、安い代わりに自由度が減る、ということです。
惑星探査機など打ち上げ時期が限られるペイロード、地球観測や通信など軌道が限定されるペイロードは小型ロケットのカスタマーになるでしょう。そうではない技術実証衛星などはライドシェアやピギーバックが向いているでしょう。
こうしてオプションが揃ってきたのは良いことです。今までになんども言いましたが、小型打ち上げ市場は、大型よりもはるかに大きな市場になると思います。