夕張市長の鈴木直道氏が出馬表明 北海道知事選
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これからの政治家の役割は、「富の分配」から「負の分配」となります。社会保障、インフラといったコストの負担が必要な一方、財源は極めて限られていくからです。
その意味では、夕張で「撤退戦」を2008年から東京都より派遣され、また2011年から8年に渡り市長を続けてこられた経験は、北海道全体にも活きていくのでは、と期待します。鈴木氏は2007年12月25日に夕張にやって来ました。クリスマスだったことから、サンタクロースのような存在だと言われることもあります。11年4月の夕張市長選に出馬を請われて初当選。30歳1カ月は当時の全国最年少市長でした。15年は無投票で再選されました。月給は7割カットの25万9000円と伝えられています。よく頑張ってきたと思います。夕張の問題は、夕張だけでは解決できません。また北海道は日本全体から見ると、夕張と同じような問題を抱える苦境の地域です。
立候補表明した人に肩入れするわけにはいきませんが、12年間の夕張での経験を昇華させた政策を打ち出してほしいです。自民党道連の執行部は鈴木氏の擁立をめざす一方、道連内には国土交通省の和泉晶裕北海道局長を推す動きも顕在化しています。そうしたなか、鈴木氏が自ら明確な決意を示したことで、混迷する候補者選考プロセスの流れを変えることになるでしょう。
一方、立憲民主党などは、小沢一郎氏の元秘書の石川知裕元衆院議員を軸に独自候補を擁立する方向で調整が進む見通しで、統一地方選前半戦の注目選挙のひとつになりそうです。