否定的な発言をするリーダーはなぜ魅力的なのか
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否定するなら提案もする。
否定的な発言をする人は、主体的に自立して行動していると見られがちであることは納得できますね。
さらに自分たちの代弁者として期待されることもある。空気を読んだり、忖度したりして、言いたいことが言えない人がほとんどだからです。
自分たちに代わって、ズバッと言ってくれると、よく言ってくれたとなる。これは確かにリーダーに期待したいこと。
しかし、真のリーダーは否定的な発言をしているだけではなく、提案して変化を生んでいます。
リーダーを見極めるとき、リーダーを目指すとき、このポイントをしっかり意識しましょう。時に否定的な発言は、適切なリーダーから発せられれば、彼ならば悪しき現状を変えてくれるという変革の期待に転嫁され、一部の人たちの強い支持を集めることはよくあることです。
特に社会や組織の中で報われていないと感じている人たちや、そうでなくても現状や将来に不安や不満を抱いている人達にとって、リーダーの否定的な発言は、悪いのは自分ではない、自分を正当に評価しない社会や組織、会社なのだ、という自己肯定感を与えてくれるのです。
この様にネガティブなパワーというのは、現状に満足したポジティブなパワーよりはるかに強いもので、時に社会改革や革命のエネルギーにさえなります。
よく野党や一部メディアが、建設的な意見を言わずなんでも否定ばかりすると非難されることがありますが、それも全てこのネガティブなリーダーシップを期待してのことだと考えば、なかなか理にかなった戦術だと言えるでしょう。批判や反論を繰り返す人物の方が、リーダーとして支持を集めていると指摘する記事です。
たとえば東日本大震災でも、政府や東電を批判する言説が注目されやすい傾向にあります。然るべき批判は重要ですが、一方で事実に反する内容は、1-2年というスパンでは反証され、段々とその話し手は信頼を失っていったように思います。
長い目でリーダーシップを維持するためには、事実に基づいた批判が必須だと思います。