ロボアドで運用は得か?ウェルスナビ、THEO、FOLIO社長を直撃

2019/1/31
「年齢」「年収」「持っている金融資産の金額」「毎月の貯金額」「資産運用の目的」など、5つほどの質問に答えるだけで、自分にあったポートフォリオ(資産配分)を決めてくれ、自動的に資産運用してくれるサービスが広がっている。
その名は、ロボット・アドバイザー。略して「ロボアド」である。
70%の確率で投資金額1360万円が、30年で2373万円以上になります。
毎月5万円積み立てれば、30年後に50%の確率で3220万円以上になります。
こうした具体的なシミュレーションの結果も、すぐに出してくれる。また、個人では面倒な資産のメンテナンス(リバランス)も自動でしてくれる。
このロボアドを展開するスタートアップ企業が国内に3社ある。ウェルスナビ、お金のデザイン、そしてFOLIOである。
果たして、日本でロボアドは普及するのか。そして、それぞれのロボアド企業にはどんな特徴があるのか──。
NewsPicks編集部の谷口健記者が、ウェルスナビの柴山和久CEO、THEOを展開するお金のデザインの中村仁社長、FOLIOの甲斐真一郎CEOに迫った。
(iStock/JIRAROJ PRADITCHAROENKUL)

【五番勝負】運用の選択肢はFOLIO

まず、「ここは他社に負けない」という強みを教えてください。
ウェルスナビの強みは大きく3つあります。資産運用のツールとしてのプロダクト、透明性、そしてサービスに対する「思い」です。
透明性については、パフォーマンス(運用実績)をホームページ上で公開しています。私自身がウェルスナビで運用する実績も公開しています
1月18日時点で、投資額の累計418万円が、472万円以上に成長しています。1年あたりにすると、プラス5.2%です。
THEOの強みも大きく3つあります。1つ目が、運用会社としての能力、2つ目が行動ファイナンスの発想も含めたUI(ユーザインタフェース)とUX(ユーザー経験)、3つ目はブランディングだと思っています。