【解説】投資信託は安定力で選ぶ。初心者向け「厳選3本」はこれ

2019/2/2
資産運用の基本は「長期・積立・分散」──。
本特集「新・お金の増やし方」では、多くの専門家がこれを強調した。
さらに重要なのは、世界経済の成長の恩恵を受けるため、グローバルに投資することで、具体的な金融商品としては、「世界の株式指数に連動するETF(上場投資信託)」を勧める専門家も多かった。
「長期・積立・分散」の資産運用と言っても、さまざまな方法がある。
60歳までは解約できないが、ほぼ確実に私的年金として機能する「iDeCo(個人型確定拠出年金)」、スマホアプリでも管理できるおまかせ投資の新サービス「ロボアド」などもある。
個人で購入できる投資信託は現在、約6000本ある。
そうした投資信託を、どう選べばいいのか。特集6本目の今回は、日本に10人ほどしかいない「ファンドアナリスト」である楽天証券経済研究所の篠田尚子氏が解説する。

パッシブとアクティブを理解する

投資信託のそもそもから話そう。
まず、投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品のことである。「ファンド」とも呼ばれ、その運用成果が、投資家に分配される仕組みだ。
この投資信託は、大きく分けて、2種類の運用手法がある。
(iStock/stanciuc)