【実録】ベンチャーも顔負け。進化する「老舗企業」の正体

2019/1/25
電線メーカーから、医療機器、そしてキャビア事業ーー。
80年以上前に創業したメーカーにもかかわらず、スタートアップも顔負けの鮮やかな業態転換で、急速な成長を続けている中小企業がある。
金子コード。東京都大田区に本社を構えるいわゆる中小企業だ。
もともとはNTTに電線を納入する企業として始まりながらも、今や全く別分野の医療用カテーテル事業が売上高の7割を占め、さらに次なる事業として、キャビアの養殖や人工筋肉の開発にまで乗り出している。
なぜ、歴史あるものづくり企業がこのような変身を遂げられているのか。3代目社長の金子智樹氏を直撃した。(全2回)

「左うちわ」の時代の終焉

──まず企業の生い立ちから教えてください。