これからのマーケターに求められる役割とは--アクセンチュア、新たなCMO像を提示
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よく勘違いされるが「良いものを作れば売れる」の意味するところだ。
「良いものを作れば売れる」というと、すぐに日本では競合商品に対してより高性能・高品質でより低価格に提供することと思われがちだが、それは市場が未成熟でキャッチアップ型の経済下に限っての成功体験でしかない。
プロダクトアウトそのものが問題なのではない。むしろ消費者が気づいていないけど欲しいはずのプロダクト(ないし、そのプロダクトのコンセプト)が重要になる。
もう一つ、マーケティング主導と言うと、すぐに「そんな客の声を聞いて作ったようなものはすぐに陳腐化する、iPhoneをみろ。あれはプロダクトアウトじゃないか」と言う声が上がる。ただ、それ自体も間違っている。
Steve Jobs自身が、消費者が気づかない「本当に欲しいもの」を理解している偉大なるマーケターであったからこそできたのがiPhoneで、その全てのマーケティングはJobs自身によってコントロールされいた。JobsはCEOでありながらも、それ以上に偉大なCMOだった。しかし、Steve Jobsのような人間はそうそういない。だからこそ、「三本の矢」ではないが、協働(コラボレーション)主導型CMOをアクセンチュアは提唱しているのだろう。
もちろん、これはポジショントークに聞こえなくもないが、日本企業のマーケティング軽視、マーケティング不在は目に余るのもまた事実である。マーケティングとは記事中にあるように「企業全体で顧客体験をいかに形成し、提供していくか」を明確化、実行していった上で、マーケットを作っていく活動である。企業にとって、これ以上大切な仕事はないと言っても良い。
まずは、そのリソースのない企業(すなわちほとんどの日本企業)は、まずは外部リソースも含めたコラボレーション主導型ででも取り組むことが必要だ。「アクセンチュア デジタルコンサルティング本部 アクセンチュアインタラクティブ マーケティングサービスグループ統括マネジング・ディレクター」ってどんなポジションなんだろうか。
想像するに、おそらく非常にクリエイティブで、繊細かつダイナミックなプロモーションを実行しながら、それでいて各ステークホルダーへのコンセンサスを忘れずに行えるような、そんなポジションなんだろう。
イッパンピープル アナログコンサルティング本部 イッパンピープルライフゴーズオンサービスグループ統括サムシング・アルバイターの私からすると眩しくて見れない存在だ。CMOという言葉が流行った時、営業部長がCOO兼CMOで、結局はほとんどマーケティング的な活動をしていない、なんて笑い話が意外と多かったんですよね(笑)
タレントの好感度に頼った「じゃぶじゃぶマーケティング」は、スマホが普及しSNSが当たり前となった今でも昔と変わっておらず。
顧客接点も、人々の欲求も複雑化していく中で、マーケティングが求められる合格点は上がり続けています。その分やりがいがあって面白いんですけどね!