【落合陽一×高濱正伸】母親をアップデートせよ

2019/1/25
1月23日のWEEKLY OCHIAIは「母親のアップデート」。花まる学習会代表の高濱正伸さんをゲストにお迎えし、NewsPicksママユーザー50名のリアルなお悩みを議論しました。
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NewsPicksママユーザー大集結

父親をアップデートせよ」が大好評だった、花まる学習会代表の高濱正伸さん。
今回の「UPDATE MEETING」は、NewsPicksママユーザー50名のリアルなお悩みを議論した。
高濱正伸(たかはま・まさのぶ)。1959年熊本県生まれ。花まる学習会代表。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、学習塾「花まる学習会」を設立。
お悩みは大きく5つのカテゴリーに分類された。

スマホをいつ子どもに与えるか

──幼稚園生から子どもにスマホを与えていて、家族や周りの人に反対されてしまう。
高濱 0才からスマホを触った子たちがどうなるかは、20年後30年後にならないと、エビデンスは出ない。
触らせないのは無理、大人が全員中毒だから。
デジタルネイティブで触らせていいと思うけども、アナログな時間をつくってあげるのが親としての見識、というのが今の答え。
落合 アナログの時間が有意義になる、デジタルの使い方をしたら良いと思いますよ。
アナログを強化するデジタルの使い方をしている分には、スマホはかなり良い。
高濱 超キーワードですね。すげぇの出たな。
落合 スマホゲーとかになっちゃうと、デジタルの中でデジタルで閉じちゃうので、すごくつまんなくなっちゃう。僕、実はスマホゲー否定派で、意外とパチンコは肯定派。
外に出て何かをするという動線はすごく大切。スマホで何か外にやりにいくきっかけが出来れば、それは良いんじゃないかな。
落合陽一(おちあい・よういち)。1987年東京都生まれ。筑波大学准教授・学長補佐 デジタルネイチャーグループ主宰。ピクシーダストテクノロジーズ代表取締役。

思春期は同性の親の本音が重要

──年齢によって、教育は違うんですね。
高濱 ざっくりいうと、幼児期の教育(4~9才)と思春期の教育(11~18才)。
幼児期は「愛」とその家その家の「しつけ」。
あとは伸びるっていう意味では「没頭」だけがキーワード。何でも良いから、子どもが熱中しているのを家でキープしてあげて下さい。
高濱 思春期からは、同性の親が本音を言わなきゃいけない。結婚相手はこういうのが良いよとか、そのお母さんの本音。正解はないんですよ。
男は機能してないけど、社会は甘くないとか。要するに、お父さん達いよいよ本音言い始めたぞということが重要。
もう一つは外の師匠。思春期は親がガチャガチャ言うのがうるさい時期。
一番の問題は、お母さんが息子に密着して離れない。お母さんが一生懸命自分の道を歩んでいる方が、よっぽど子どもは育つ。
落合さんも会場も大爆笑、高濱劇場は本編にて。
落合 父と息子が成立しない理由が何となく分かって来た。日本の男性は酒を飲まないと、本音で話さないですね。
高濱 その通り。
落合 子どもはその時期(思春期)酒飲めないので、良くない習慣だな。

良妻賢母という幻想

ママのリアルな問題意識から、インタラクティブな議論が繰り広げられた今回。
「完璧な母みたいな幻想を追わない」(高濱)
「一旦仕事モードに変えて、タスクを振ってやると、優秀な部下として夫は働く」(落合)
いつものWEEKLY OCHIAIと一味違った、白熱した議論の全貌はぜひ本編でお楽しみ下さい。
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次回は「学びをアップデートせよ」

1月30日は、ゲストを3名お迎えします。
<ゲスト一覧(順不同、敬称略)>
柳川範之
(東京大学経済学部教授)
岡田祥吾(GRIT代表)
大室正志(医療法人社団同友会 産業医)
テーマは「学び」。
リカレント教育が話題のいま、これからの学びについて考えます。
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<執筆:潘嘉敏、デザイン:片山亜弥、潘嘉敏>