日本人がNASAで働くには
コメント
注目のコメント
おお、大丸くんだ!!こちらで親しくさせてもらっています。この文章通りの人で、才能も熱量もすごいです。NASAに限らずアメリカ企業に行くには、一般的には僕みたいにアメリカで学位留学して経験値と学歴を蓄えてからの方が断然行きやすいけど、大丸くんみたいにぶち抜いた才能の人は日本の大学から直接くることも可能です。
もう一人、僕と同じ部署に、大丸くんと同じように日本の大学院から直接きた人がいます。ある日本の先生から超優秀な学生がいると紹介され、僕の方から連絡。トントン拍子で話が進み、僕のプロジェクトでインターンを二度してもらいました。期待をはるかに上回る能力で(プログラミングの神。7歳からやってたらしい。知識の広さ、研究能力も抜群)、僕が上司に推薦して雇ってもらいました。
もちろん、時の運もあります。僕が採用された2013年はちょうどJPLの人数がもっとも少なかった時期で、Mars 2020に向けて採用を増やしていく時期でした。
今現在の採用状況は最悪です。そのMars 2020の仕事がピークアウトし、人を減らし始めています。もう一つの大きなミッション、Europa Clipperもピークを迎えています。加えて、現在の職員数は6000超でNASAから減らせと言われているらしい。。。
そうは言った上で。何年かしたらまた事態は好転するかもしれない。ぜひ、大丸くんに続くような人材が出てくることを期待します!!!
【募集】インターンに興味がある方、僕に連絡をください。
応募条件:① AND ( ② OR ③ OR ④ )
①学振、トビタテなど海外インターン奨学金がある、または取得可能
②プログラミングの神。C/C++ or pythonで1万行以上のコードを書いた経験
③ロボティクスの神。C/C++, python, ROSに精通、ロボットを動かすコードを書いた経験、主要なロボティクスの学会(IROS, ICRAなど)にアクセプトされた実績
④機械学習の神。TensorFlow, caffeなど使いこなせる、主要な機械学習の学会(NIPS, ICMLなど)にアクセプトされた実績
航空宇宙専攻である必要はありません。
「技術的には未熟ですがやる気はあります、勉強させてください!」という応募はお断りしています。大丸くんのように、やる気は言葉ではなく実績で表現してください。大丸くんがようやく文章化してくれました!僕や小野くんのようにアメリカ留学を経て就職したケースではなく、日本の大学院から直接就職したケースなので、日本の学生さんにとって貴重な情報かつ刺激になるはず。
ちなみに僕のVoicyでも全3回にわたって、彼の仕事内容、生い立ち、就職まで経緯など語ってもらってます。彼は秋田生まれ・秋田育ちのバスケ少年でした。
大丸拓郎/NASAサーマルエンジニア
https://voicy.jp/channel/698/28551
どうやって日本の大学から直接NASAに入ったの?
https://voicy.jp/channel/698/28554
生命探査がやりたくてJPLに来た!
https://voicy.jp/channel/698/28557「雇うための予算も我々のプロジェクトだけでは足りない」
ここが重要。うちのラボの学生が去年の夏海外企業にインターンに行き、優秀だったので期間延長が検討されたのですが予算不足で当初の予定通りのところで打ち切りに。「うちから支援するから」といっても、雇用法の関係でだめ。
やはり、小野さんの募集要項に書いてあるとおり、「学振、トビタテなど海外インターン奨学金がある、または取得可能」というのはどこかの組織に入り込むにはとても重要だと感じます。「机と椅子だけください。予算・生活費は自分で持ってきます」と言えるのは本当に強いし、かなりの確率でチャンスをもらうことができます。
というか、こんなところでインターンの募集をするなんて(できるなんて)ずるい!(笑)