この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。
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しかし、東北新幹線は、JR東日本にとっては、なかなかの重荷です。ビジネスニーズもそこまでないし(あっても東京ー仙台のみ、とか)観光ニーズも苦しい。(なので、東北に行こうキャンペーンは常に走る)北陸新幹線は良さそうだけど、金沢はJR西の営業エリアです。
つまりドル箱というのは、基本は「通勤通学」「ビジネス出張」というものに支えられている。
そこで、「持たざるもの」であるJR九州。
通勤通学も、ビジネス出張も苦しく、高速道路網が発達して、むしろ、バス路線の方が強い。
となると、「観光」に集中特化して磨くランチェスター戦略となるわけです。まさに、JR6社の中のベンチャー。
車両デザインは水戸岡氏が手がけ、地域産品を取り入れた意匠を凝らしたものを。(西陣織のシートとかだったりします)
窓を大きくとって、九州の美しい風景、雄大な自然が楽しめるように。
そして何より社員は、運輸業ではなくサービス業の精神を持つ。
ここが、「ななつ星」のベースにもある。
観光産業は、ハードとソフトの抱き合わせなので、他の各社が、水戸岡氏に車両だけデザインしてもらっても、なかなか一朝一夕には、スタッフのホスピタリティの精神は育たない。
時に、「持たざる者」は、「持てる者」よりも、強さを発揮する。
「グレートの最大の敵は、グッドである」とかいう名言もありましたね。
惜しむらくはJR北海道も、同じ戦略が取れると思うんだけどなぁ…!
変革の立役者からは、現場の人に大切なことを教わったという話がよく出ます。
士気を高める狙いも少しくらいはあるかもしれませんが、本当のことなのだと思います。
現場から学び、自己変革ができる人こそが、変革の中心的役割をこなすことができるということでしょうか。
「会社を変えようと思っていますか? 自分を変えるんですよ」
と言ったのは、富士フィルムの変革を進めた戸田雄三さんでした。
人は脅してもついて来ないんですよね。
どれだけ課題の数値を現場全員の方に分解して伝えられるか。
2億円赤字じゃ誰もピンとこないのですが、1店舗いくら、1時間いくら、とすると良いというのは確かにそうですよね。
氣を満ち溢れさせるには絶えずメンバー全員の自分ごと化から始まるというのには感銘しました。
旧国鉄は、組織的な問題と、建設費を中心とした債務で経営難に陥っていた。それを改革するために、民営化して、また債務については、稼げる路線を持っているJR東西東海の3社と国鉄清算事業団が引き受けた(ここらへんの歴史は①に詳しい)。
先に上場していたJR3社は、経営努力に加えて、上記の債務について返済をしながら、市場金利が下がっていたので借り換えも進めて、金利負担を下げてどんどん儲かるようになっていった。②はJR東海の債務及び金利の長期推移だが、残高と金利が右肩下がりで直近まで減っていたのが分かるだろう。
JR九州については、逆に鉄道については儲からない構造。なので、元々は記事にある経営安定基金というものがあった。そこの運用益(というか補助金)で、鉄道事業の厳しさを補填する形だった。
観光列車や九州新幹線、そして非鉄道事業という自社の経営努力に加えて、上場前に基金を取り崩して新幹線貸付料の前払いや、鉄道事業で5000億円以上の減損を出している(③に詳しい)。
結果として、年間の減価償却負担が200億円以上減少、鉄道セグメントの営業利益は2016年3月期-105億円→2017年3月期257億円といった推移を見せている。
こういったリアルな数字部分も、交渉力含めた強さを感じる。
①http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1704/07/news021.html
②https://company.jr-central.co.jp/company/achievement/financeandtransportation/long-term.html
③https://diamond.jp/articles/-/182877
1. 夢見る力
2. てきぱき、きびきび、スピード
3. 明るく元気な声
4. スキを見せない緊張感
5. よくなろう、よくしようという貪欲さ
素晴らしい。
分かりやすい数字の目標を提示するといいとのこと。賛成。
というわけで、私は「感動経営」を昨夜一晩で一気読みしました。元気出てきますよ♪
ポイントは3つ
①大きな夢は共有して、組織に一体感をつくる
②目標はかみ砕いて、実現可能性をイメージできる形で伝える
③小さな目標を達成することが当たり前になる組織文化をつくる
最も大切なのは、大きな夢を見る力なのだと思います。
夢がないと、「やらされている感」が充満して、組織は停滞する。
ここで述べられている夢見る力と達成の為の取り組みも凄く納得感が高い内容です。
数字は分解してわかる様に伝える、というのも一見なんだ、という内容ですが、従業員が多岐に渡る会社ではものすごく重要な内容。
やっていることに意義を持たせる為に目標を具体的に設定する、というのはシンプルですがものすごく力強い動きに繋がる要素です。