テクノロジーが発展する未来。人間の欲求は変わるのか

2019/1/13
AI研究者の北野宏明氏が所長を務め、ヒューマンインターフェース研究者の暦本純一氏や脳科学者の茂木健一郎氏など、数々の著名な研究者が在籍するソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)。
昨年10月、同研究所の設立30周年を記念し、あるユニークなトークイベントが開催された。
何がユニークかと言えば、「登壇者はセッションの直前に、観客の中からコンピュータがランダムで指名する」点だ。
会場にはヒューマノイド研究で知られる石黒浩氏やBCG元日本代表の御立尚資氏、ヤフーCSOの安宅和人氏など、各界のプロフェッショナル約40名が集結したが、誰がどのような組み合わせで、何のテーマについて議論をするかは、直前までわからないのだ。
壇上に呼ばれたら、一つのお題に沿って、バックグラウンドのまったく異なる専門家同士が即興で議論を深めていくことになる。そのため、話がまったく予想外の方向へと展開する、スリリングな内容となった。
当日は5つのセッションが行われたが、そのうち「技術の発展とともに、人間の欲求も進化するのか」をテーマに繰り広げられたセッションを、特別に掲載する(モデレーターは元DIAMONDハーバードビジネスレビュー編集長の岩佐文夫氏)。
生殖は男女間に限らなくなる
コンピュータに指名されたのは、ほぼ日CFO(当時)の篠田真貴子氏、動物行動学者の岡ノ谷一夫氏、ピアニストで音楽生理学者の古屋晋一氏、脳研究医の本田学氏の4名。緊張の面持ちで壇上に上がる。
岩佐 セッションのテーマは「技術の発展とともに、人間の欲求も進化するのか」です。まず、これについて皆さんの考えをお聞かせください。