【現地ルポ】元OLと泡盛レジェンド。世界唯一のラムを生む

2019/1/19
世界でも珍しいラム
南大東島。沖縄本島から東へ約360キロ、太平洋上にポツンと浮かぶこの絶海の孤島でお酒がつくられているのをご存じだろうか?
周囲20.8キロメートル、サンゴ礁が隆起してできたこの島は、1900年に初めて人間が入植し、サトウキビ栽培によって拓(ひら)かれた。現在も耕地面積の9割をサトウキビが占める。
1917年、沖縄初の鉄道が通ったのはこの島だが、「シュガートレイン」と呼ばれた列車に乗っていたのは人間ではなくサトウキビだった。
この島でつくられているのはラム酒。ジャマイカやキューバなどカリブ海諸国が発祥とされる、サトウキビを原料にしたスピリッツだ。
ウォッカ、ジン、テキーラとともに「世界4大スピリッツ」と称される。
その南大東島のサトウキビを100%使って仕込まれた「COR COR(コルコル)」という名のラム。ラムは現在80カ国以上で生産されているが、世界でも極めて珍しい存在だ。
あまり知られていないが、ラムは化学香料による香りづけ、カラメルなど化学色素による着色が一般的に行われている。
そのなかで、2004年に創業された沖縄のベンチャー「グレイスラム」は、2年にわたる試行錯誤の末、無添加無着色の生産方法を確立。化学の力を借りずに、南大東島産サトウキビのジューシーな甘みを生かした爽やかで薫り高いコルコルをつくりあげた。