性的ランク記事「女子学生の安全脅かす」 「週刊SPA!」扶桑社に 法政、中央、女子大が抗議
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しばらく批判の内容を見ていたところ、いくつかの類型があり、大まかに分けると①炎上を先導した女学生のように女性蔑視・軽視であるというもの、②記事が記者の主観で書かれているというもの、③大学の品位を傷つけたり学生を傷つけるもの、④下品で扇情的だというもの、という感じがしました。当事者の大学以外では、1と2が最も多い。個人的にはどれもちょっと的が外れている印象があります。
①まず女性蔑視だというのであれば、男性のランキングも併記されていればいいのか(需要ないけど)。言い訳的に毎回ヤレる男子学生のランキングでも載せれば解決してしまう気もする。女性蔑視、差別、というのは昨今、マジックワードのように使いやすい批判の言葉なのですが、何が問題なのかが、何だったら蔑視にならないのかをきちんと考えないままに使ってしまえる便利な言葉でもあります。ヤレるという言葉自体の嫌な感じを指しているのだろうけど、じゃあそれこそお持ち帰りさせていただける、だったらいいのか、とも思います。
②についてはさらにちょっと無理があって、これ、逆に主観に書かれているから救われている面もある気がします。だって、本当にギャラのみをしまくってる男に精緻なアンケートを取ったら、その方が困るのでは?主観で書いているからこそ、ヤレる、というのはヤれそう、のレベルで止まるのであって、こういった話題は精緻なランキングには不向きです。
③は、当事者の大学が不名誉に思うのは当たり前なのだけど、ヤレる、で傷つけられる品位は、研究や仕事によるパフォーマンスではなく、妻にしたいと思ってもらえるイメージのような気がする。
と、ざっと批判の内容を見て思ったことを書きましたが、私自身が、この元記事に肯定的かと言われれば、そうは思っていません。ただ、私が懐疑的に思うのは、あえてヤレるという言葉を使うことで、付き合いたい女とヤりたい女は別物、という男性心理が透けて見える点です。彼氏にしたい大学ランキングに不快感を感じないのは、彼氏にしたいというのは女性、少なくとも私にとってはヤリたいであって付き合いたいでもあるから。
そういう、妻にはこういう女、外でのセックスはこういう女、と分けてしまう男のサガがある限り、別に表面的な記事を炎上させたところでそれらは地下に潜るだけ、という感じがします。
注目のコメント
袋叩きにみんなで攻めることは簡単ですが、こういう記事が売れることって言う事実は知っておく必要がありますよね。ほんと人間ってしょーもない勉強にもならない記事のほうが好きなんだなあと思っちゃいますね。こういう記事を書く雑誌は情報メディアではなく俗世間エンタメだと思ってるので、抗議してる時点でこの雑誌をメディアか何かと間違えてるんじゃないのかなと思いますが。
俗世間エンタメはそれはそれで社会に閉塞感を持ってる人のはけ口になるという別の役割を果たしているのでそこをいちいち正論で抑え込む必要もないのではと思います。辛口でしょうか。。。新潮45のときも議論になりましたが、こういう企画が通り、こういう見出しがつくことに編集部のだれも疑問に思わなかったのか、と思います。
「そういう雑誌なんだから」という意見もありますが、賛同しかねます。書いたものがだれかを傷つけていないかどうか想像力を働かせるのは、メディアに関わる人間すべてが持っているべき最低限のモラルだと思っています。
一方で、SPA!だけを批判して終わる話ではないのも事実。より刺激的で、エッジの効いた見出しを、という傾向にどんどん拍車がかかっているのは、ネットを見渡せば明らかです。年明けに聞いた時、フェイクニュースだと思い、調べて本当だと分かり、唖然としました。
抗議しますよ、そりゃ。
私もネットの署名しました。
自分の大切な学生、保護者を含めた関係者の皆様、卒業生、などを蔑まれたようなもんですから。
炎上商法とか、注目が集まって売れてしまうとか、関係者じゃないから、言えるだけ。
というか、女性を愚弄してますよ。
猛省して二度と、こんな記事を書かないで頂きたいです。