この連載について
プロピッカーなど各分野の有識者が日々ウオッチしている専門分野の「2019年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、働き方など、各カテゴリーで2019年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。
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以下のような話を書かせてもらってます。
・「いつでも話しかけられる前提の働き方」を続ける日本人
・平日昼カフェには座れなくなるレベルで進もうとしている無策なテレワーク時代(23区から54万人程がテレワーク)
・自発的に働ける人/文化を作ってから、テレワーク移行ししないと絶対うまく行かない
今年Think Labは、この課題を解決すべく動こうと思っているので、ぜひご一読いただければ幸いです!
「ちょっといい?」上司から
「ちょっといいですか?」部下同僚から
テレワークにより時間泥棒から解放され、集中できる環境になった瞬間、家やカフェでアウトルックの画面みるだけ、連絡へのリアクションだけ、連絡が仕事になる人もいそう。
そうした人へ新しい仕事のわりあて、それが出来ないならば連絡に相応しい対価への仕切り直しも必要。
例えばビデオ会議で5人中4人がオフィスで残り一人が家からだと、どうしても一人の人が見えないやり取りがあったりしますよね。この記事にあるように、テレワークの人が疎外感を感じてしまうというのはそういうことですよね。大企業だと100%リモートというのは難しいので、このように半々のスケジュールにするのはすごくいいアイデアですね。リモートするときはみんなリモート。
ちなみに私がリモートワークの会社経営でちょこっと参考にしているのはベースキャンプという会社です。そのことについて書いた記事はこちらです。 https://www.businessinsider.jp/post-182178
自分の場合は、ノートPCを持って社内のあちこちで仕事しています笑
橋場さんがコメントされている
「ちょっといい?」が組織力を高める一因ということにも同意します。
仕事の内容によっても変わることだし、一概に言えないことだから、「変革」が難しいところでもありそうです。
コンサルタントの方ではなく、事業会社であるJINS MEMEの井上さんがこの記事を書かれていることが、面白いし、意味を感じました。
ただ、この「ちょっといい?」が組織力を高める一因でもある事を忘れてはいけないです。一人で悶々と悩んでいてもなかなか解決できないことが、仲間に相談するだけで即解決なんてザラにあります。相談された人は一時的に邪魔されたかもしれませんが、トータルでは生産性が上がってる筈。
一部の会社では、人に話しかけてはいけない「がんばるタイム」を設けて作業集中期間を作ったりしていますが、良い取り組みだと思います。あとは、悩みを社内チャットとかに垂れ流しておいて、誰かに救われるのを待つという仕組みも良いと思いますよ。
オープンスペースだと誰かに話しかけられる恐れ、他者からどう見られるかの気づかいが生まれてしまうのがネガティブ要素。
他者とのコラボレーションを創発するためにはオープンスペースは有効的。創発と内省を良い塩梅でブレンドするオフィス設計がこれからのトレンドになると考えてます。
オフィスでは話しかけられてしまう問題については、こちらのTEDでも問題提起がされています。
[ジェイソン・フリード:なぜ職場で仕事ができないのか | TED Talk]
(https://www.ted.com/talks/jason_fried_why_work_doesn_t_happen_at_work/transcript?language=ja)
また、組織の創造性を引き出す空間として有名なのがピクサーのオフィス。
ピクサーのオフィスで工夫されていること3つ。
①社員が頻繁に顔を合わせ、コミュニケーションを取れる空間
創造的なアイデアは雑談から生まれるという考え方がある。
②天井が高く開放的な設計
人が天井の高い部屋を好むというのは、本能ではないかとのこと。
③異質なことをインプットする空間。
ピクサー・ユニバーシティと呼ばれている。
参考:創造性を高めるには「空間」がたいせつ? ピクサーに見る “閃きの作り方”
http://studyhacker.net/columns/pixar-creative
ポイントは、「組織」全体の創造性を高めることためには何ができるか?
という問いと向き合うことだと思います。
テレワークの話からはそれてしまいますが、そこを逆手にとってオフィスには「ちょっといい?」を"され"に行っています。会社というのはいろんな人がいます。なんとなく相談したいことというのはやはりあるわけで、特に上司はそこからいろんなことを感じ取るべき。相手に合わせてマネジメントしなければならないですからね。
以前、とある企業の部長層がトイレでタバコを吸っていることが分かり、なぜか聞いてみると、
「人前でタバコを吸うと、返してないメールとかもある中で、サボってると思われるので」
とのことだった。
クローズドで自重性の強い文化的側面から、人が束縛されているケースを、井上さんが書いているようにデジタルと仕組みで解き放つことは、とても意味のあることだと思う。
以下がキーだと思います。
①普段顔を合わせない社員を適切に評価する仕組み
②テレワークに耐えうるITインフラ
③文化そのものの改革
④リモートマネジメント(教育ふくむ)の質の向上
①は最も難度が高いですが、諦めるという手法もあります。たとえば「育児中の時短特殊ルール」として認めたうえで、その間は通常の評価制度から外すという手法。
非テレワークと同様に扱おうとすると難しいです。成果が分かりやすく定量化できる仕事はよいですが。
②ITインフラはチャットツールの導入のみならず、ビデオ会議の質向上も大切。ノートPCがあればビデオ会議はできますが、参加者全員の顔が見えない会議は結構しんどいです。こっちがプレゼンしてて、相手の反応が一切わからないとか、全員が首をかしげててもこっちは一切その状況が分からないなかでプレゼンするのは結構きつい。集音スピーカーを用意しないと、遠い人の声は聞こえません。とか、色々。
③文化そのものの改革。リモートワークの人は、仕事をする上でのハンデが大きいです。職場の雑談からも色々な情報が汲み取れますが、そういう情報は入ってこない。オフィスで行う「ちょっとみんな聞いて!明日から○○」というような情報共有は、リモートワークの人に届きません。そういう小さな情報格差が積み重なっていく事例は本当にたくさん見てきました。あと、人はコミュニケーションの頻度もやっぱり大事なので、コミュニケーションの頻度が少ないリモートワーカーが、「組織のなかでめっちゃ頼りにされてる状態」って普通にはできづらいです。ただでさえ、上記のようにテレビ会議では「すみません、今の人遠くて聞こえづらいです」とか、オフィスで仕事してる人たちからはめんどくくさがられる発言をし、情報共有は1人リモートワーカーがいるだけで「みんな聞いて~」じゃすまなくなる。
リモートワーカーというマイノリティに対する、マジョリティ側の理解がとても大切になると思います。
④特に働きすぎをどうコントロールするか、あとは教育や指導をどうやってやるのか、モチベーションコントロールをどうやってやるのか。リモートになるから質が下がっても良いと割りきるのか。一人前で教育が必要ないというのもあるかもしれませんが。
私も外での会議と会議の合間にカフェで仕事をすることがあります。その時思うことは、昼寝や暇つぶしをされている方の多いこと!(あくまでも個人的な体験です)