この連載について
プロピッカーなど各分野の有識者が日々ウオッチしている専門分野の「2019年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、働き方など、各カテゴリーで2019年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。
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まとめましたと言いましたが、予測される変革は数え切れないほどあり、まとめきれなかったというのが現実です。数ある変革の中で、より読者の皆様の生活に近いであろう内容に触れたつもりです。
新聞、雑誌、ウェブサイト、ブログ。様々なところで医療情報が氾濫しています。しかし、残念ながら多くの情報が正確さを欠き、読者の目をひくための情報操作を含みます。それは仕方ないのかもしれませんが、医療情報は、時に人の命にさえ影響を及ぼしうる大切なものです。私はそんな中で、公正な情報を伝え続けたい、間違った情報を正したい、そういった活動を通して皆さんの健康に少しでもつながれば、そんな思いでプロピッカーとしての活動を始めました。
この記事はテーマ上現実と少し離れていますから、そんなコンセプトとはずれてしまうかもしれません。しかし、書きながら心に留めていたのは、読者の皆様のこれからの健康や安全を願う気持ち、医師としてどのように寄り添えるかという思いです。少し先に起こることを垣間見ることで、医療の現在地を知っていただけるのでは、そう思って書きました。
最後になりましたが、NewsPicksの編集の皆様、いつも丁寧な編集をありがとうございます。そして西暦より多くなったフォロワーの皆様、記事の読者の皆様、私の拙い文章にお付き合いいただきありがとうございます。2019年もよろしくお願いします。
1番気になったのは「Apple Watchで自宅が病院に」というトピック。
もし血液検査などができるようになれば、糖尿病や貧血なども分かるということですかね…!
山田先生の記事はこちらにもあるので、ぜひ合わせてお読みください。
【逆説】正しい「ビタミンサプリ」との付き合い方
https://newspicks.com/news/3364446/
①AIと医療について
AIとビッグデータにより、高血圧や糖尿病は科学的にはAIに軍配が上がると思います。我々が判断する材料は多くても10の情報の組み合わせです。AIはもっと多くの情報を短時間で解析するでしょう。
一方で、人間はコミュニケーションで勝ります。悩みや改善点を聞き出し、指導するのは人間の方が断然有利です。
まずは、人間とAIの共存が訪れると思います。
②Apple watchで自宅が病院に
デバイスやセンサー技術の発達で自宅で色々な情報が取れるようになり、健康ビジネスが乱立すると思いますが、大事なポイントはデータの信頼性です。
AIの成長の妨げになるのは、質の低いデータで作られた製品だと思います。
③医師の独り言
働き方改革で勤務時間の議論は進んだので、次は仕事の簡略化です。医療分野へのITの導入や、医師でなくてよい仕事の権限委譲が喫緊の課題だと思います。医師の仕事の簡略化は医師の時間を自己研鑽に当てられる事に繋がり、日本国としてメリットがあります。
④血液検査で癌を発見
Cell free DNAと腫瘍マーカーは全く別物です。
世間では、腫瘍マーカーが癌の診断に使われているように誤解されていますが、癌の診断は出来ません。値が振り切れている場合は除き、検診でやや高い値を示すことはその人が癌かどうかに寄与しません。
インフルエンザ然り、間違った医療知識の普及が医療費を圧迫している側面もあると思います。
⑤医療の質
大事なポイントです!
日本では、検査や処方が多いほど病院が儲かる仕組みになっています。良い医療は、検査や処方が少ないのに検査中心の医療よりも健康維持に寄与します。迷いがなければ自然と検査は減り、無駄な処方もなくなります。ポリファーマシーには気をつけましょう。
⑥日本医療の国際化
少子化問題に関連し、労働力確保の為にこれからどんどん進むでしょう。英語で診療できる医師とそうでない医師に差が生まれる可能性を示唆しています。
⑦総合診療医の進化
ドクターGですね!
総合診療は新しい専門領域ですが、ようやく形になってきました。あらゆる訴えを診断に落とし込み、患者背景まで考えて治療します。もちろん予防もですね。
これからの医療の発展は様々な領域の方々とともに進むと思います。多様性の波が医療分野にも押し寄せています。
仕事で使いまくっているので、とても頭が痛いです。自分の個人のスマホ使用だと、患者さんの医療情報を守りきれる自信は全然ないです。
仕事用スマホを病院から支給してくれないかなあ?(セキュリティは病院のIT部門の管轄で)。しかし、労基署のおかげで勤務先も赤字を抱えており無理でしょう。となると…。
(誤字修正)
①増え続ける社会医療費をどうするか(2040年はGDPの24%)
②増え続ける独居の高齢者をどうするか(2040年は4割が独居)
③増える医療介護の人材ニーズをどうするか(2040年は労働人口の20%の人材が必要)
ここでほんの一部紹介されているようなテクノロジーやシステム改善で医療の質を高めると同時に、①②③をどう解決していくか具体的に考え動いていなければなりません。
新しい技術にはリスクもあるので、法規制があまりアグレッシブになりすぎるのも怖いですからスピードが速ければよいというものでもないのですが、バランスがますます難しくなるだろうな。