2019年原油価格:2018年「見誤り」から分析する「シェール」「先物」動向
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2018年の原油価格動向についての分析記事。
元々リスクを織り込んで価格高騰したあとに、シェール増産と過度の協調減産から通常の協調減産にもどり、それが両方で150万BD(バレル・日)程度のグローバルでの供給増につながり、一気に価格下落。
ちなみに、世界の原油生産量はBP Statistical Review of World Energy Outlook (2018)を見ると2017年実績で9265万BD。また過去10年の原油需要の平均増加量は1年あたり約110万BD(目分量)。
需要量全体に対してはわずかな量で、価格が大きく変わる世界。財によってこの需給バランスと価格変化の感応度の差が違うのは興味深い。
今後の振り返りのために、80ドルを超えていた9月末のPickも。紺時点ではイラン分(190万BD)のサウジの増産が厳しいというのが流れていた情報。ただ
https://newspicks.com/news/3337281
こちらは10月半ばで、原油在庫が減少し先物価格が上昇。ただ米国の生産量は増加(=シェール増産)。
https://newspicks.com/news/3389837
そして10月後半にサウジ増産で60ドル台にもどった。
https://newspicks.com/news/3406117
11月頭が下記で、在庫増含めて63ドルあたりとピークから10ドルほど落ちたときのPick。ここで自分は警戒モードに変化。12月には45ドル割れ、今は50ドル弱。
https://newspicks.com/news/3430333
暫くは米国の原油在庫の推移に注目。2017年以降は下落基調にあった。ただ2015年くらいから増加するときは1~4月が多く、今年はどうなるか?
https://www.eia.gov/dnav/pet/PET_STOC_WSTK_DCU_NUS_W.htm原油価格といっても先物だということを知っておくべきで、通常1ヶ月先のものがメディアで報じられています。
だから世界経済の成長見通しがネガティブな状況に転じると急速に取引の手仕舞いが進み価格が乱高下します。
今回も世界経済の変調を一気に織り込み出した動きで、米金利とドルにも波及したわけです。
というのが私の見方です。