この連載について
世界中のビジネスやテクノロジーの最前線を、Quartzによる深掘りレポートを通してまるごと紹介する特別企画。未来を見通すための多くのヒントに加えて、特集とリンクした原文(英語)を読むことで、英語も学べる新デザインで掲載。
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消費者向け総合家電・メディア企業。テレビ・デジタルカメラ・スマートフォン・ゲーム機(プレイステーション)などデジタル家電、映画・テレビ番組・音楽などコンテンツ、世界トップシェアのイメージセンサーなどを手掛ける。事業ポートフォリオ再編を進め、2020年8月には上場子会社で生命保険などを手掛けるソニーフィナンシャルHDを完全子会社化。
時価総額
16.3 兆円
業績
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時を経て2019年、毎年バッテリーを搭載する端末はスマホから電気自動車、ドローンまで激増していますが、そのエネルギー密度の進化はここ数年は年率10%ほどであり、劇的なイノベーションは起きていませんでした。そこを30年ぶりにブレイクスルーしようと、注目を集めているのがこの米国のベンチャーです。
Bloombergの最近の記事でも、テスラと並んで、米国でもっとも注目すべきだと紹介されていた異端の電池ベンチャーについて、Quartzのオリジナル記事をぜひご一読ください。
一番注目されているのがSi系で、①のSila Nanotechnology(投資家にTDK系のATLも出資)などがある。ちなみに負極材の世界シェアトップうは現在は日立化成だと思う。本材料については、容量が大きいメリットと、劣化が早いデメリットというトレードオフ。回数的には、二次電池的な使い方より一次電池的な使い方が主になるか。
Li電池の仕組み自体は②のNP編集部のインフォグラフィクス記事が極めて分かりやすいので、併せてご参照いただきたい。
①https://newspicks.com/news/3318449
②https://newspicks.com/news/2810308
価格も上昇傾向。
安全性も重要な、電池の世界で、性能と価格の双方で大きなイノベーションが起きるかどうかは、全ての産業に影響がありますね。
そう、イノベーションとは全く新しいものではなくても、今の常識を疑う事でも生み出せますね。30年前の常識を疑い、新たなイノベーションを起こすこの会社楽しみです。
このレポートで紹介されているバッテリーは革新的に容量を大きくできたものの、充放電のライフサイクルはわずか50回。これでは使えるものは限定的です。スマートフォンに必要な回数は300回だそうです。
災害時にもバッテリーは有効。さらにその先をめざして頑張ってほしいものです。
OXIS Energy, PATHION, GSユアサ, Nohm Technologies, PolyPlus, Lockheed Martin, Seeo, Solid Power, Sion Power, Amprius, 24M, Phinergy, Fluidic Energy, Maxwell, Ambri, ESS
2倍の蓄電とはいうののの、方向性として1/2の軽量化・小型化でも同じ効果が期待できる。日本人としてはGSユアサに期待。毎年R&Dに100億前後、リチウム電池だけで 10億円以上の設備投資をしている(2018年3月期 決算説明会資料より)。
【参考: Next-Generation Advanced Batteries Market Modest Situation】
https://zombiesown.com/23852/next-generation-advanced-batteries-market-modest-situation-among-the-top-manufacturers-with-sales-revenue-and-market-share-2023/
今回のリチウム金属電池の話は、詳しくは知りませんが、今までの技術の延長線上になかった技術なので、わくわくしますね。スマホもノートパソコンもバッテリーが軽量化、小型化できれば、まだまだ進化の余地はありますので、是非、充電サイクルの長期化を達成して欲しいと思います。ただ、こういう組み合わせを地道に探していく作業は、時間とお金が途方もなく掛かるので、日本の大企業の方が得意だと個人的には思っています。日本の大企業と組んだりできると日本にとっても良いのですが。。。
このような分野、領域でもなお、ベンチャーの活力が時代を切り拓くのか、政府の研究開発予算でファイナンスをするようなモデルに優位性はないのか、なんてことを考えてしまいました。