【実験】アマゾンの音声AIは、家庭の「名医」になれるのか

2019/1/8
アマゾンの「アレクサ」が音声認識アシスタントのパイオニアとして登場したのが、つい6年前だなんて、誰が覚えているだろうか。
アレクサは大成功を収め、アメリカでは2000万もの世帯に普及している。いまやアマゾンは、アメリカ全体の「スマートスピーカー」のシェアの70%以上を占めていると推測されている。
いわば家族の一員となったアレクサは、「ウーバーを呼ぶ」といった日常的なタスクはもちろん、「子どもたちに子守唄を歌う」といった仕事まで任せられるようになった。アレクサはかなり有能で、公平で、信用できるメンバーになっている。
つまり、最高の秘書に求められる資質をすべて備えている上、ユーザーは他人にプライベートな情報を知られる不安とも無縁でいられる。
そう考えれば、人間にとっておそらくもっとも重要で、もっともパーソナルなテーマ──つまり健康やヘルスケアについて尋ねる相手として、アレクサは理想的な相手に思えるだろう。