歯磨きで手を抜くと「糖尿病」になる理由 - 1ミリグラムの歯垢は1億個の細菌
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注目のコメント
記事中の科学的内容は正確さを欠き、ツッコミどころが満載ですが、揚げ足を取るようなことをするのはここではやめておきたいと思います。
唯一正しておきたい点は、歯周病で「糖尿病になる」とは現時点では言えない、というところでしょうか。しかし、歯周病と全身疾患の関連自体は数多く報告があり、口腔内のケアが歯だけではなく全身の健康にとっても重要であるというメッセージは私も強く賛同するところです。
たとえば、糖尿病と歯周病は互いに悪化を導く関係にあります。糖尿病の悪化は免疫機能の低下を招き、歯周病を悪化させます。歯周病の悪化は炎症を惹起し、慢性的な炎症は糖尿病を悪化させます。これらの負のサイクルを断ち切るために、糖尿病の治療と同時に歯周病の治療を行うことは非常に大切です。
また、一般に体内の感染は身体の外から細菌が侵入することにより完成します。感染予防のために外界と触れるところを清潔に保つことは重要なことだと思います。口、肛門、尿道。身体の周りを見渡してみるとそのようなところは案外少ないことがお分かりいただけると思います。感染予防にとっても、口腔のケアは侮れない大切なことだということです。
医師でも口のケアまで頭が回らないということも多いため、歯科医の方からこのようなメッセージを発信して下さることは大きな助けになります。記事の内容は非常に共感しますが、題名だけ見ると「歯磨きを頑張らないと糖尿病になる」と受け取る人も多いのでは?
そもそも手を抜かないように歯磨きをしようと意識して毎日過ごす方が大変です。
歯科医院過剰と言われている中での、歯科医師の歯科医院受診への啓発と捉えられても仕方ないですが、結論としては
定期的な歯科医院の受診で日頃のセルフケアのチェックアップをする
事が最善だと考えます。