リンゴ病が首都圏で流行中 妊婦は要注意
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通称リンゴ病はパルボウィルスB19と呼ばれるウィルスの感染症です。医療の世界では、伝染性紅斑、とも呼ばれています。症状としては、リンゴ病と呼ばれる所以である赤い皮疹が頰などに出現する方もいれば、成人の場合、関節の痛みだけで発症する方もいます。初期にはインフルエンザや風邪と全く区別がつかない症状で病院にいらっしゃいます。
インフルエンザと異なり厄介なのは、感染が成立してしばらくは無症状であることが多いのですが、この無症状の期間に人から人へ感染していくので、気がつかないうちに人にうつっているということが起こりやすい点です。
妊娠中の方に感染すると、記事にもありますが、胎児の死亡や胎児水腫といった合併症のリスクが増加します。妊娠中はただでさえ赤ちゃんという自分ではない「異物」をお腹にかかえているので、不要な攻撃をしないよう免疫力が下がっています。感染症には弱い状態と言えます。
手洗いの徹底と飲食物を共有しないことで、パルボウィルス感染を減らしたとする疫学研究が複数報告されており、流行期の間、妊婦さんはとにかく手洗いを徹底されるなど感染予防をしていただくことが重要です。