うーん、さすがいつも言っていることが一貫している! THIEL: We had to get to scale as quickly as possible and if we didn’t get to scale maybe somebody else would beat us and we wouldn’t achieve escape velocity and we didn’t know that there would still be a rapid organic growth even when we stopped giving customer, the referral bonuses for example. And then similarly I also thought that we either could get to scale or figure out our business model. And so we should we should get to scale and then see if the business model worked, rather than see the business model worked and then scale it.
先日もシリコンバレーの起業家に勧められたポッドキャストです。
Peter Thielは、Plug and Play が初期のPaypalに投資していたり、Palo Altoのインキュベーションオフィスに入居していたり、最近改めて話を聞くようになったのですが、このインタビューは彼の根底にあるものを垣間見れて面白いです。
「脱出速度(エスケープ・ベロシティ)まで加速する」
ことが大事、と途中にありますが、そのくらいの速さで成長することの大切さは、美しいビジネスモデルをつくること以上に必要なのだと思います。そして同時にユーザーに支持されることも大事。支持されるから成長するのですが。
続きも楽しみですね。
『ひとつ重要なポイントを挙げるなら、それは「脱出速度(エスケープ・ベロシティ)まで加速する」ということだ。
周りに僕らとは張り合うことができないと思わせるほどの速度で成長することが必要だった。』
負けず嫌いで、競争を楽しんでいたピーター・ティール氏が、競争しないという「ビジネスの真理」に向かっていく様子がおもしろい、です。
「激しく競えば競うほど、人は競争の対象に上達していく。実際、競争しなかった場合よりもずっとうまくなるんだ。
その一方で、競争の対象になっている事柄について、それが本当に価値のあることなのかという根本的な問いを自分に向けることを怠るようになってしまう」
この概念は、従来の事業評価などではほとんど出てない概念である。
しかし、最も重要な概念だと感じる。
正しい戦略か、間違った戦略かではなく、脱出速度にすることを目安に新事業をオペレートする。武者震いがする概念だ。
他社が、付いていけないと思わせるくらいの速度で成長することが必要、とのこと。まずは、後ろから背中が見えないところまで走りきるということですね。
「成功しているビジネスというのは、全般的に何かしら独占に近い要素を持ち合わせている」という状態までそのビジネスを成長させられるかどうかがポイントですね。
独占的状況にもっていくためには、みんなのマネをしないこと。マネをしていたのでは成功できない。強烈なメッセージです。
https://mastersofscale.com/peter-thiel-escape-the-competition/
本当に価値があるのか?という問いと向き合うのは孤独だし不安も伴うはず。
多くの有能で優れた人たちは、一定賢ければ取り組むに値する機会に気づきそこに皆が向かうはずであり、ゆえに競争は必須だと思っているかもしれません。こんなに優秀なみんなが一緒の競争の群れにいる自分の方が安心なのでしょう。
多くのエリートが参入していない、競争がない世界なんて、犬でも食わない何かに向かっている落伍者だと見下しているエリートも多いのかもしれません。