｢世界の奇跡｣日本の天皇が滅びなかったワケ
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天皇制を学んではじめて、権力と権威の違い、さらには権威の重要性に気付かされました。僕自身は決して、天皇礼賛ではありませんが、天皇制の有用性と、昭和・平成天皇の振る舞いを見るにつけ、ありがたい存在なのだと感じています。権力は、武力と法でもって国家を統治しますが、権威は、人々の信仰と大義に立脚しています。もし天皇制がなかったら、日本の歴史はより多くの血を流したはずです。
本稿はそれをはっきりさせるために、中国の歴史（清末）を引き合いに出しています。300年近く続いた清王朝が、一人の奸臣（私利私欲の悪人）「袁世凱」に滅ぼされました。そして彼は、革命軍をも裏切り、皇帝を勝手に名乗りました。旧来の権威は完全に踏みにじられたのです。こうして権威がなくなった中国内では、日本軍を含めた外国の魔の手が伸び、内戦の殺戮が常態化する無法地帯と化していきました。これが権威のない社会の恐ろしさです。それに比べると、日本は、明治維新や敗戦の混乱を最小限に留めることができました。これが天皇制の貢献した部分だったのですね。海外で生活していると天皇陛下がいらっしゃるのはとても嬉しいです。海外でも尊敬されているからです。
年末は海外でも天皇誕生日が各地で催され、各界の代表が招待されます。
天皇陛下は象徴であり、我々海外で働く者にとっては、心の支えにもなっています。天皇家の系譜にいくつかの分岐点があることは継体天皇を始め、南北王朝時代など議論はありますが、それを差し引いても、世界最古から継続しているEmperor であることは間違いありません。
世界中から尊敬されている天皇は私は日本の誇りだと素直に言いたいです。
先日、平成天皇最期のメッセージで、「平成は戦争がなかった時代でした」と述べられた天皇が涙を堪えていた姿を見て、多くの日本人は戦争が日本でないことを改めて思い巡らせたのではないでしょうか？
何故日本の天皇だけが滅びなかったのか？
色々な複合要因があると思いますが、一つに日本人は歴史的にも民度が高い国だったからではないでしょうか？
四季を感じ、自然を愛でる心を持ち、識字率も昔から高かったです。これを民度と呼んでいいのか自信はありませんが、この記事でお隣中国の経緯を知るとそう感じます。
ところで、国家元首などが天皇陛下に謁見されますが、中国とソビエトの方々が一番感動するそうです。
